ファンのなかでも「苗場で観たい」という声の多かったTHE FLAMING LIPS。巨大なマッシュルームの着ぐるみとともに登場し、冒頭から「Yoshimi Battle The Pink Robots」そして「Race For The Prize」など名曲を連発。「愛の伝道師」と呼びたくはるほどのウェイン・コインのキャラクター、そしてこれぞサイケデリックと言うべきソフトで夢見心地にさせてくれるサウンド。さらにはウェインが透明な球体に入った状態でステージに現れ、客席へ運ばれながら歌う。きらびやかなステージセットの上で繰り広げられるトリップしたアミューズメント・パークかアトラクションのような仕掛けの奥には、彼らなりのラヴソングの表現が隠されているのかもしれないと感じた。