2006.12.12 (thu) @ LIQUIDROOM ebisu
ACTs : envy / BRAHMAN
日本が世界に誇る2バンドのガチンコ勝負
BRAHMANとenvy、2バンドに共通するイメージ。バンドサウンドに対するストイックさ。泣く子も黙らせる壮絶なライヴパフォーマンス。そして、その裏側に隠された芯の通った心(ハート)。それをパンクというのか、ハードコアというのかはわからないが、この2バンドは言葉では言い表せないオーラがある。それは真摯に10年以上活動を続けてきたからこそ生まれたものである。
そんな2バンドがお互いの企画イベントにお互いを呼んでライヴを行なった。envyの企画イベント"LAST WISH"は彼等の地元横浜で。そしてBRAHMANの企画イベント"tantrism vol.2"はLIQUIDROOMで。
今回はそのLIQUIDROOMで行なわれた"tantrism vol.2"をレポートする。
会場に入るとちょうどenvyの演奏が始まるところだ。
メンバーがステージに現れ、幻想的なイントロが会場を包み込む。
彼等の奏でるサウンドはまるで一本の映画を見ているようなドラマティックさで、観る者を否が応にもその世界へ引きずり込む。オーディエンスは彼等から放たれる静と動の大きな音の波に身をゆだねている。
ヴォーカルのTETSUは、時にはその音の波を切り裂くように叫び、時にはその音の波に乗るようにやさしくメロディを歌う。スケールがあまりにも大きすぎる。海外で絶大な支持を得ているのも理解できる素晴らしいステージングだった。
そして、BRAHMAN。
全国ツアーが終了して直後のライブだけあってかなりタイトにまとまっている。ヴォーカルTOSHI-LOWのステージでの存在感は大きく、観る者を惹きつける。このバンドが放つ、謎めいた独特の雰囲気、世界観はこのライヴパフォーマンスにあるのだ。このストイックなステージングに応え、オーディエンスはダイヴの嵐。未発表の新曲とかなり昔の曲も織り交ぜたセットも受け入れられていたようだ。
最後の曲「CAUSATION」ではTOSHI-LOWがフロアに飛び込み、オーディエンスの上で歌い、叫ぶ、感動的なエンディングだった。
しかし、ライヴが終わってもアンコールを求める声は止まない。ステージ上では楽器類は片付けられ始めてるのだが、声は止まない。それに答えバンドは最後に1曲のみ演奏し終了した。嵐のようなアンコールだった。
今回のイベントはお互いにリスペクトしあった2バンドだからこそ成り立ったイベントだったように思う。
言葉で多くを語ると陳腐なものになってしまうように思ったので、今回はテキスト少なく、写真を多く使用した。(下部に写真多数アリ)何はともあれ、実際にライヴを見て欲しい2バンドだ。
Text : New Audiogram
Photo : Ryo Nakajima(SyncThings)
PHOTOS
envy
BRAHMAN
Photo:Ryo Nakajima(SyncThings)