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配信形式 : WAV/FLAC
http://hd-music.info/group.cgi/view/115
配信形式 : WAV/FLAC
http://www.e-onkyo.com/music/album/veahd10335/
配信形式 : FLAC
http://mora.jp/artist/176653/h
※ハイレゾ音源の再生には専用の再生環境が必要です。
「WARWARWAR」
この曲で登場する顔が見えない男はロッカーの鍵を次々と開けて行きます。次々と空いて行くロッカーに象徴されるのは迫り来る危機で、この当時話題になっていた憲法改正の論議にちなんで作っています。単純な憲法改正反対論を唱えている訳では無く、1つ1つはそれほどにも思えない事例が連鎖する事で思わぬ危機に近づいて行く様を表現しています。顔の見えない男は僕が演じていて、この日は夏の暑い日だったので、普段着慣れないスーツがとても暑く、普段これを着て仕事をしている人達はすごいなと感心した事を覚えています。
「HUMANITY2」
この曲は僕の若い頃の映像が出て来ます。これはこれで恥ずかしくもあり、また懐かしい思いが詰まっていて、自分にとって何とも言えないエモい作品になっています。(笑) そして撮影では、ただただ歩きました。それは自分の生きてきた形そのものの様でもあり、その行為自体がこの曲とシンクロして、意味深いものになったと思っています。
「WILL」
この曲はビクターの小型カメラADIXXIONとのコラボ企画で撮られた作品で、若く才能あるクリエイティブ集団maxillaさんが作った作品です。この曲に関しては僕は監督に全てお任せで、言われるままに撮影されています。映像の主役は素晴らしいスキルを持つ若者達で、彼らの運動能力と才能に惚れ惚れするばかりです。 曲も、「恐れずに未来へ向かって行く事」がテーマなので、若い彼らが躍動してして、そのテーマを見事に表現してくれています。
「LASTS」
この曲は僕の中に音と映像のイメージが強烈にあって、それを表現したいと思っていた曲です。実際には僕が思っていた形と少しばかり違うものになったのですが、この曲の持つ「夢の中の様な、過去なのか未来なのか、どこにいるのか分からない感じ」が良く表現されていると思います。そのイメージは人生そのもの様であり、その不思議な空間は、僕自身がまだ自分自身の答えにたどり着けずに彷徨っているのからなのかもしれません。
今回AA=が発表する映像作品『TOUR #4+MV』は、2013年にリリースされたスプリット・アルバム『#』『4』リリース "TOUR #4" の恵比寿LIQUIDROOMでのファイナル公演がMCやアンコールも含め完全収録されている。20年ぶりとなった大雪の翌日、そして都知事選の投票日という日に行われたこの公演は、大阪、名古屋そして仙台とツアーを回ってきた彼らのエネルギーの沸点とオーディエンスのパワーが最高の状態で融合していた。
マシーナリーなプロダクションによりアグレッシヴに攻めていくタイプの楽曲を収録した『#』、それに対して屈強なバンド・サウンドとA=としては驚くほどの明快なメロディのセンスを導入したエモーショナルな6曲を収めた『4』。AA=がこれまで追求してきた音楽性を、あえてふたつのベクトルに分けることで、表現の骨格となる部分が浮き彫りとなり、人間の根源的な欲求や現代に生きる上で危機感、そして希望をノイズとシャウトに変え吐き出してきた上田剛士のメッセージ性がより明快となったプロジェクトとなった。
分厚いAA=のサウンドを構築する上で欠かせない存在であるMinoru Kojimaのギター、AA=がもつスローガンやメッセージを説得力溢れるヴォーカルで届けるTakayoshi Shirakawa、そして金子ノブアキに変わり屈強なバンドのリズムを支えたドラムのZAX。4人のアンサンブルは、とかくその精緻に組み立てられたプロダクションの秀逸さばかりが取り沙汰されるAA=のバンドとしての衝動を確実に体現していた。
今回の収録曲リストをご覧いただければお分かりの通り、当日はこれまでの作品からのライヴ鉄板のナンバーを挟みながら、『#』『4』の全曲を披露。しかも音源にあるバツグンの曲の流れから生み出されるそれぞれのアルバムの世界観を壊すことなくミックスさせたセットリストとなっていた。それはあたかも『#』『4』の合体してひとつになるアートワークと同じく、AA=のコアの部分がトランスフォームすることでパワーアップして表現されていた。
このようなメモリアルな夜を記録した『TOUR #4+MV』には、バンドの一丸となったエネルギーが見事に映像化されている。空を舞う映像とともに「Drone」が鳴るドラマティックなオープニングから、矢継ぎ早に繰り出されるグルーヴにぴったりと合った編集。そして生々しいカメラワークは、見る者にステージと客席が渾然となる感覚を与えることだろう。決して多弁ではないが力のこもったMC、上田とオーディエンスとのコール&レスポンスなども収められていることで、実際のライヴの現場に決して劣らないフィジカルな体験をこの映像作品は与えてくれる。
そして作品タイトルにもあるMVは「WARWARWAR」「HUMANITY2」「WILL」「Lasts」の4曲を収録。汗が飛んできそうな距離感のライヴ映像と一緒に見ると、こちらのそれぞれの曲の世界を彩るイマジネイティヴかつスタイリッシュなヴィジュアルとストーリー性溢れるミュージック・ヴィデオとの振り幅にまた驚くことだろう。
そして特典映像は、一夜限りのスペシャルライブとして開催され、これまで映像化されていなかった2013年10月に代官山UNITで開催された ”WAR3-HUMAN2 NIGHT” より「TEKNOT」「ALL ANIMALS ARE EQUAL」の2曲を収録。そして2012年10月に同じくUNITで行われた ”HELTER SKELTER NIGHT”より「The Klock」、そしてJAMBORiii STATIONで配信された「パワーダウンしたGGTVのAATV」から「WARWARWAR」収録。とくに「WARWARWAR」は、スタジオ・ライヴとは思えないエモーショナルで熱いライヴパフォーマンスをみせてくれるので必見だ。どれも今作に収録されているバンド感への道筋となる記録となっているので、こちらも合わせてみることで、AA=の現在のライヴの破壊力を感じることができるはずだ。
言ってみれば『#』『4』のツアーでオーディエンスとバンドが一体になったかけがえのない空間と時間が『TOUR #4+MV』という映像作品としてまとめられることで、このプロジェクトは完成したと言えるのではないだろうか。このタイミングでスプリットが1枚となってリリースされるのも(もちろんパッケージも完成形となっている)この『#4』プロジェクトの総括的な意味合いもあるだろう。そして『#』『4』が巷で話題のハイレゾでの配信も決定。飽くなき音への追求を続けていくAA=のサウンドを高音質で楽しむことができるようになったことも朗報だ。
この夏は "RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO" といった野外フェスにも出演を果たし、11月に開催される "KNOTFEST JAPAN 2014" ではKoЯnなどとともに出演が決定。こうした活発なライヴ活動が、AA=の次の表現にどのような影響を与えるのか、ぜひ今回の映像作品を見てその期待を高めてほしい。
Text : Kenji Komai
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締め切り:10月30日
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