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「Assassin」 Music Video
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<Nothing's Carved In Stone 『REVOLT』 Interview>
──新作『REVOLT』が完成しましたね。前作『Silver Sun』リリース、そして全国ツアーを経たバンドの変化など、今までNew Audiogramで語ってきてもらいましたが、その変化が素直にアルバムに反映されていると思います。メンバー自身ではどのように考えていますか?
生形:
アルバムを毎年出して、これまで4枚作ってきて、シングルも3枚出してるし、バンドとしては同じことを繰り返したくなくて。それらをどうやって打破するか、どう切り口を新しくするかというところに一番神経を使いました。結成してから4年経ってバンドのサウンドがだいぶ固まって、今回はそこから先に進むためにはどうしようか? というところから始まりました。曲やアレンジももちろん大切ですが、一番大切にしたのはメンタルでした。曲を作ったり、演奏する時とかのメンタル。そういうところに深みが無いと新しいところには行けないなという気はしていました。
村松:
アルバム作る中で、バンドメンバー間のつながりをより意識した……というか意識する出来事が必然的に多かったですね。スタジオで曲を作っていると、お互いからインスピレーションが涌くときもあれば、みんなそれぞれ神経削ってやっているんで、なんとなく反発してしまったり、もう4年も5年このバンドやってきて、そういうのがオブラートに隠せなくなってきている部分が結構あったりして、そういったところで必然的にバンド内のつながりとか、なんでこのバンドでやってるのかとか、考える時間が結構ありました。結果自分たちらしいアルバムが出来たんじゃないかなと思います。
──今回のアルバム制作にあたり、コンセプトとか構想は事前にあったのですか?
生形:
今回はなかったです。実は前回もなかったんですが、アルバム作っていく途中でだんだん見えてきた感じでしたね。だから本当に曲単位で。曲作りの期間もアルバム制作としてとっていた期間は3ヶ月くらいだったんですが、その前にシングル(「Out of Contral」)を出しているんで、去年のアルバム『Silver Sun』の制作が終わった直後から曲は作ってて。その頃作った曲も含めいろんな時期に作った曲が入ってます。コンセプトはなく、1曲ごと個別に仕上げていったという感じでした。
──では、ここから1曲づつ簡単にコメントをいただいていければと思います。まず1曲目の「Song for an Assassin」から。
生形:
アルバムのオープニングは「Assassin」というのは曲が出揃ったときから決まっていて、それで曲がいきなり始まるよりは導入があった方がいいじゃないかなということで。ようは「Assassin」とつながってる感じですね。
──トラック上は2曲で表記されていますが、実際は2曲で1曲というイメージですね。
生形:
そうですね。
──そして、続くリード・トラックの「Assassin」。前作までオープニングはインパクトのある曲でしたが、今回は違いますね。
生形:
(過去の)アルバム4枚、オープニングがアップテンポな曲だったから、次はそろそろ新しいところに行こうかということで……でも、この曲は1曲目として作ったわけではなくて、曲が出揃ってから、これが1曲目かなと。
──この曲はナッシングスらしいアルペジオから始まりつつも、楽曲全体はいままでにはなかった世界観で、新しい感じですね。
生形:
この曲はアルバムの中で最後にできた曲なので、一番新しい俺らの感じですね。結構ギリギリに作ったんですが、前回の『Silver Sun』はわりとリフで押していく曲が多かったので、そうじゃない引きの部分でさらに深いところに行きたかったという気持ちもあったかもしれないですね。
村松:
この曲は元々曲作りの途中で出来た元ネタがあって。それも面白くて……たまたま真一がスタジオにいないときに(その元ネタが)出来て、あとから真一が来て、それにギター入れたりしたんですが、それはあまりよくなくて、そのあと作ろうという話にならなかったんですよ、で、結局その元ネタはほったらかしになってたんです。それで別の日に今度は俺がウイルス性胃腸炎になってスタジオに行けなかった時に、3人でその元ネタをアレンジして作り上げてて、そしたらすごいかっこよくなってて(笑)。俺は体調はよかったんですけど外に出られないので、音源データ送ってもらってメロディーをつけて、それで送り返してメンバーに聞いてもらって、そうやって作っていった曲で、いろいろなドラマがあって面白かったですね。
生形:
元々ボツになりそうだったんだよね。なんとなくボツになりそうだった(笑)。
村松:
そうそう! みんなあまり好きじゃなかったみたい(笑)。
──それがなんでリード・トラックになるまでカッチリ仕上がったんだと思います?
生形:
最後の2日でアレンジが固まったんですけど、やっぱり2日しか無いというプレッシャーがあったんで、みんな集中して作れたんじゃないですかね。すごく気に入ってます。
──なるほど。そして次はナッシングスらしい3曲目「You're in Motion」。
生形:
これも最後の方に出来た曲。「Assassin」の前のラスト2曲目くらい。他の曲が出来てきてアルバムの形がだんだん見えてきたら、いい感じだけど、いわゆる俺ららしい曲、誰が聴いてもナッシングスっていう曲が無いなという話になって、1曲くらいそういう曲があったほうがいいんじゃないということで作った曲ですね。リフがあって、コード進行もメロディーも俺らっぽい感じです。
──この曲聴いたときは『Silver Sun』の制作と近い時期に作ったのかなと思ったんですが、逆でしたね。
村松:
歌詞もいままでのナッシングスっぽい前向きな歌詞を書こうと思って書いた曲なんで、ディス・イズ・ナッシングス!って感じですね(笑)。
──次は4曲目の「村雨の中で」。この曲は個人的に「キタ!」って感じで持っていかれました。静かなるアツいエモーションを感じます。そして、とても日本語詞のはまりがいいなと思ったんですが、どうですか?
生形:
これは歌詞は出来るの早かったよね?
村松:
これは早かったね。
生形:
別の曲で悩んでる歌詞があって、その合間に出来た歌詞。
村松:
サビは決まってて、スタジオでパッと歌ったらみんなが「お!いいねぇ!」って感じで。結構早かったですね。
生形:
この曲も新しいことがいろいろ出来たかな、こういう曲調でも日本語がうまくはまったし。だから実はリード曲を「Assassin」にするか「村雨の中で」にするか迷ったんですよ。それくらいうまくはまりましたね。
──この曲は一聴して、それがわかりましたよ。そして次は5曲目、シングルだった「Out of Control」。これはシングルと同じテイクですか?
生形:
これはミックスもそのままで、変わったのはマスタリングだけですね。
──では、この曲についてはシングルの時のインタヴュー(Nothing's Carved In Stone 「Out of Control」 Interview)をみていただくことにして、続いて6曲目の「Sick」。この曲はブリッブリのベースが印象的な曲ですが。
村松:
この曲は最初に真一がリフを持ってきて……。
生形:
そう。最初はギターリフから出来た曲で、ギターリフにドラムが入ってきてベースもリフ弾いているアレンジだったんですが、それから二転三転して最終的にベースがコードをつけて、そのイントロで始まるこの形になりました。割とうちにしては実験的な曲で、自分たちのアイディアを出せるだけ出して、パーツを集めて、それをいろいろなところに当てはめて組み立てていきました。パズルみたいな感じで。
──歌詞はどのように?
生形:
歌詞は俺が書いたんです、一見ネガティヴだけど最終的にはポジティヴになるっていう感じの。人生のことやバンド活動のことなど、人とのつながりのことを考えて歌詞を書くことが多いんですが、殺伐としたなかにも、いろいろなことがあり、最終的にはポジティヴに生きていきたいということを書いた歌ですね。
──生形さんに歌詞のことを聞くことはあまりなかったのですが、以前から歌詞を書いていたんですか?
生形:
歌詞はナッシングスを始めてからです。一番最初はどうしたらいいかわからず、大変でした。日本語はすごい大変。まだ英語の方が楽ですね。この曲なんかは細かいところは時間かかりましたが、大枠はパッと1日で出来上がりました。
──生形さんの書いた歌詞を村松さんが歌うにあたり、イメージの共有とかはかるんですか?
村松:
この歌詞がどうだって話は全然しないですね。逆にいうと真一もコーラスで(俺が書いた歌詞を)歌ってるじゃないですか? それはいつも一緒の気持ちになってやってくれてると思っているんで、俺も同じこと出来たらなと思っています。どうやっても俺の歌が出ちゃうんで(笑)。
──あはは。ヴォーカリストですから、そりゃそうですね(笑)。
村松:
でも、毎回歌詞はちゃんと読んで理解してやってます。ぶっちゃけて言うと真一が作っているものと俺が作っているものは違うじゃないですか? だからやっぱり歌いやすくなかったりするんですよ。だけど、それをどうにか自分のものにしようと試行錯誤する時間があるので、歌の理解は逆にいうと深いかもしれません。今回の「きらめきの花」もそうなんですけど、結果すごくいいものになっていると思います。俺が使わない言葉遣いとかあるんで、それがすごい面白いし純粋にいいですよね。
──そして、次は7曲目「朱い群青」。これも名曲ですね。
生形:
これはアルバムの最後の曲にするか、このへんに入れるかで悩んだんですが、アルバムの1回目のクライマックスに持ってくるにはいい曲だなと思って、ここに入れました。この曲もナッシングスにしてはすごく新しくて、ここまで淡々としているけど壮大な曲というのはあまり無くて……しかも日本語だし。すごいはまったと思います。
──すごいいい曲です。弾き語りでもいけそうな曲ですね。
生形:
そうですね。でも、あとからメロディつけたし作り方としては弾き語りではないんですけど。
村松:
コード進行があって、そっから組み立てていった感じですね。
生形:
結果、弾いてるのはエレキで弾き語り的な感じですね、右チャンネルのギターは。
──この曲は歌うの気持ちいいんじゃないですか?
村松:
……でも、この曲はすごい悩んだんですよ。思い入れが強すぎて着地点が自分では見えなくなっちゃってて、ただひたすら悩んでは歌って、悩んでは歌ってみたいな感じで。真一にいてもらって「いや、いいでしょ!」って言ってもらって納得するみたいな……(笑)。
生形:
今回はそういうの多かったね。
村松:
多かった。今回アルバム全体を通してなんですけど、すごいエモーショナルだったんで……それは周りのメンバーもそうだったからなんですけど。
生形:
これでいいのかってなるんだよね? まだ出来るんじゃないかって。
村松:
そうそう。理想は結構クールなところにいきたかったりするし、技術的なところで淡々と伝えたいところもあるのに、気持ちが入りすぎて演歌みたいになっちゃったりとか。今回この「朱い群青」が一番そうだったかもしれないですね、日本語だったこともあって。
──その甲斐もあって、すごいいい曲になっている思います。では、続きまして8曲目「Bog」。この曲はイントロからものすごくデジタリックな感じですが(笑)。
生形:
そうですね(笑)。この曲はあのイントロのシーケンスから作ったんです。そのシーケンスを流しながら、その上に演奏を絡めていって……。これは一番古い曲ですね、「Out of Control」と同じ時期に作った曲なので。
村松:
同じモードだよね。
生形:
いま聞くとその頃の俺らだなって思います。ナッシングスとしては得意な方面の曲ですね。正面からアレンジをしないで、ひねくれたアレンジで曲を立体的に聞かせて、その中にメロディーが見え隠れしていて、サビで爆発みたいなイメージですかね。
村松:
この曲は、結構新しい風景かなと思ってて……ドロドロしてるけど深みがあって、パキっとした部分があったり。「Out of Control」と同時期に作りましたが、あまり似かよらずストレートにデジタルな感じですね。個人的には生っぽくてドロっとした部分が出ている印象です。
──続いて、「Predestined Lovers」。これもサビが印象的な曲ですが。
生形:
この曲はまずサビがあって、そこに対してイントロとかAメロとかをつけていきました。サビとの対比が気持ちいい曲ですね。
村松:
これはもっとメロディを生かすアレンジがないかってすごい話し合いましたね。
生形:
そうだね。サビがとにかくよかったんで、そこをどれだけ気持ちよく聞かせられるかというね、作り手として言うと。この曲もナッシングスとしては新しい感じで、ベースがルートで弾いているなかで、エフェクティヴなギターだったり、淡々としているドラムだったり、歌もサビはポップだけど平歌のところは怪しげな感じで……全部人力ですけどロックとエレクトロの感じが出せたと思います。
村松:
思います(笑)
──(笑)なるほど。では、次の「きらめきの花」。この曲の歌詞は生形さん作詞ということで。
生形:
そうです。この曲はギターのリフが出来て、こういう曲作りたいなと思って。
──メロディも新しい感じですね。
村松:
あー、そうですね。
生形:
ここ何年かで俺らが言っているループの気持ち良さとか、同じリフで押していく気持ち良さとかを出したかったんです。この曲も打ち込みは入れず、人間がやってるんだけどエレクトロ的なノリを出せたらいいかなと思ってやりました。こういう曲ですが逆に歌詞は日本語でもいいんじゃないかということで、日本語で書きました。
──メロディーラインも生形さんが?
生形:
そうですね。今回のアルバムの中ではポップな曲だし、最後の方にこういう曲があるといいかなと。
──村松さんはどうですか?
村松:
この曲、結構好きですね(笑)
──この曲は生形色全開という感じだったんですか?
村松:
全体のアレンジは全員でやってます。メロディとギターリフが真一なんで、まぁそうかも知れませんね。最初にリフをループでやっていこうとか、そういう話はしたんで、そのイメージは真一が持ってきたものなので、こういう最終形のイメージは真一の頭の中にあったのかもしれないですけど。
生形:
でも、俺が思ってたのと全然違う形になったんだけどね(笑)。
──(笑)それがバンドの面白さであり、バンドの良さですよね。で、最後の曲「The Fool」。狂ってる曲ですね(笑)。
生形:
これはうちでしか出来ない曲ですね(笑)。
村松:
(笑)これどうやって作ったんだっけ?
──イントロはピアノからですね。
生形:
ド頭のピアノは最後に出来たのであとから付け足しました。最初はイントロのリズムから出来て、そこにギターかぶせていって。
──プログレですよね?(笑)。
生形:
これはもうプログレ。同じことほとんどやっていないですから(笑)。
──あとAメロ後ろで突っ走るベースがすごいですね。
生形:
弾きまくってるやつですね。
村松:
あれねぇ(笑)。
生形:
弾くときめずらしく手こずってましたね、ひなっち。これは難しいって。
──でも、すごい面白い曲ですね。
生形:
毎回アルバムにこういうの1曲は入っていますね。一般受けするしないは別として、うちらしい曲かなって思います、今回のアルバムの中で一番。
──後半のギターはずっとフレーズが続きますが。
生形:
超大変でした(笑)。ループでもよかったんですが、やっぱり人間が弾いた方が面白いなと思って。
──この曲がアルバム最後の曲というのも面白いと思ったんですが。
生形:
ひなっちが言ったのかな、この曲が最後がいいって。なんかそれも新しくていいかなと。なんか続きがありそうですよね? その辺が面白いと思いました。
──以上の11曲が入った今回のアルバムですが、以前より日本語詞の曲が増えましたね、曲タイトルも日本語のものが増えましたし、この辺は意識したことですか?
村松:
曲によってはこれに日本語にしようよってメンバーと作りながら話してて。
生形:
日本語増やそうかって最初に話はしていたんだよね。いままではだいたい3曲くらいだったから、もう1曲くらいやってみようかって。で、俺もいままで日本語の歌詞1曲しか書いたこと無かったから、もう1回チャレンジしてみようかなって。日本語ってメロにはめるのが大変で……。
──日本語はリズムに乗せるの大変そうですね。
生形:
拓ちゃんはうまいですね。「The Fool」の16分に乗せる感じとか。
村松:
自分じゃあんまわかんないんだけど(笑)。でも、歌詞は今回すごいヴァリエーションがあって、それぞれ全部違うカラーがあるのでよかったなと思ってます。日本語詞は特に。
──日本語詞と英語詞書くときの差ってありますか? 気持ち的にでもなんでもいいんですが。
村松:
基本曲からインスピレーションもらうことが多いですね。うちは曲が出来て、メロディーが出来て、で詞が一番最後じゃないですか。だから曲のイメージにひっぱられることも結構あるし……あんまり日本語と英語で違いとかはないのかなと思うんです。俺がそもそも歌詞を日本語にしようと思った理由は、ちゃんと歌詞が聞こえて音楽にそって感情が流れて、オーディエンスとつながりたいと思ったからなんで、あんまり答えのないことを日本語で書きたいとは思わないですね。ただ啓発的な内容にもしたくはないし、だからそういうことは気を使って書いています。
──なるほど。次に楽曲に関してですが、ナッシングスの曲を聴いていると、曲作りやアレンジにおいて非常にリズムが重要なのかなと思うのですが、その辺はメンバーはどのように考えていますか?
生形:
リズムは、どんなリズムであれ、ノれるというのを一番大事にしていることで、変わった拍子でもそれを感じさせないくらい自然なノリにさせるとか、そういったリズムのコントラストが面白いですね。変拍子なのに変拍子に聞こえないとか、普通の拍なのに変拍子に聞こえるとか、そういうちょっとひねくれたところが好きで、その辺はすごく考えていますね。あとは間をすごく大事にしていて、休符の大事さも突き詰めていけばいくほど思い知るし、その辺はかなり細かく突き詰めてますね。
──それが立体的なアレンジにつながるんですね。絶妙なタイミングで入る休符も効果的です。
生形:
そうですね。休符と間の組み合わせで、曲がどんどん立体的になっていくから、最近アレンジで一番気にしているところはそういうところ。あとはそれらの使いどころですね。
──なるほど。そしてメンバーの担当楽器以外に、シンセ、シーケンスなどが随所に入っていますが、それらはどんな感じで入れていくんですか?
生形:
いつももみんなであーだこーだ言って入れていきますね。「Bog」だけは最初からシーケンスがありましたが、他の曲は全部後付けで、バンドで曲が出来たときに足りないものを補っていく感じです。たとえばストリングスが足りないから入れようとか、ちょっとシーケンスのフレーズがあったらもっとノリが出るからとか、そういう感じで入れていきます。
──誰が弾いてるんですか?
生形:
ひなっちです。俺らがまわりにいてアイデアを出しながら録っていきます。シンセはほんとみんなで作っていきます。ひなっちが弾くからひなっちが考えることが多いけど……今回はオニィも何カ所か考えてきて弾いてましたね。
──なるほど。今回もそうやっていろいろチャレンジしながら新しいナッシングス・サウンドを生み出したわけですが……。
生形:
最初にもすこし言いましたが、やっぱり演奏がメンタルに寄ったというのは大きいですね。リズムが多少よれてても、それが気持ちよければいいというとこなんですが。演奏的にいうと、こないだ人に言われて気づいたんですが、ナッシングスって音に冷たさがあると思うんですよ。それは「クールさ」といい風に捉えているんですが。意図してだせるものではなく、気に入っているんだけど、それ以外の暖かさみたいなものもそろそろ出していければと思ってて、やっぱりそれがメンタルというところなのかなと。こないだ別のインタヴューを受けていたら、音に暖かさを感じたと言われて、嬉しかったんです。「村雨の中で」とか「朱い群青」とかにそういう暖かさがあるのかなという気がしますね。やっぱりバンドって人間のやっていることだから、同じ曲を他のバンドがやったら全然違う音になるじゃないですか? それをもっと突き詰めたいというか、俺らナッシングスの音というのを突き詰めていきたいですね。
──歌の面では何かありますか?
村松:
やっぱりメンタルですね。今みたいにインタヴューになれば話がまとまってますけど、実際やっている間はみんなでメンタルメンタルしていたので(笑)、曲のこと考えたり、バンドの方向性のこと考えたりということはもちろんやってましたが……。ヴォーカリストとしては、バンドの伝えようとしていることを鳴らす大口径のスピーカーでありたい思ってて、これまでいろいろ変遷があって今に至っているんですけど、今回のアルバムでそういう気持ちにもう1回なれたんです。だから、もっと感情的にならなくちゃいけないなと思いました。
──このアルバムをひっさげて7月後半から全国ツアーが始まりますが。
生形:
まだリハーサルに入っていないのでどうなるかわかりませんが、いままでよりいくつか会場も大きくなっているので、ナッシングスとしてももっとスケールの大きいライヴが出来たらなと考えてます。せっかくツアーやるから、演奏ももちろんだし、ライヴの組み立て方もそうだし、照明とか、演出とかもすごく面白く出来たらいいなと思っています。
村松:
俺もまだ全然どうなるかわかりませんが、アルバム出来て空っぽなんで、この『REVOLT』のツアーでみんなとつながってエネルギー補充しに行きます! こっちからもその分返さなきゃいけないので、それだけいいライヴが出来るよう準備してくんで、みんなツアーに遊びにきてほしいです!
ーーありがとうございました! ツアー楽しみにしています!
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Nothing's Carved In Stone : Tour REVOLT
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