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Nothings's Carved In Stoneがニュー・シングル「Out of Control」をリリース。今年初の音源となる今作は、昨年秋のツアーを経て研ぎすまされた感覚が開花し、新たなる境地へと踏み込んだ新曲3曲を収録。次なるアルバムへの布石となるこのシングルについてギター・ヴォーカルの村松拓に訊いた。

Interview & Text : New Audiogram
Out of Control / Nothing's Carved In Stone
【通常盤】ESCL-4036 1,050yen (tax in)
【期間生産限定盤-アニメ盤-】ESCL-4034~ESCL-4035 1,300yen (tax in)
2013.3.6 on sale
Out of Control - Single - Nothing's Carved In Stone
  1. Out of Control
  2. Crystal Beat
  3. Raining Ash
「Out of Control」 Music Video
<Nothing's Carved In Stone 「Out of Control」 Interview>
──前回アルバムからのリカット・シングルというのはありましたが、純粋な新曲としてメジャーでリリースするシングルとしては今回が初ですが、バンドとして今回のシングルはどういう位置づけですか?
村松:
あまりそこは意識せず、次回のアルバムに入れようと思って作った曲ですね。3曲目の「Raining Ash」だけはツアー中(昨年9月〜10月に行なった"Silver Sun Tour")にひなっち(日向秀和:ベース)が楽屋で弾いていたアコギのフレーズを元に12月後半か1月ごろに作った曲なのでこれだけちょっと位置づけが違いますね。ほんとつい最近作った曲です。だから(バンドサウンドを)最新版に更新しようと思ったところもあるし、ツアーで思ったことが反映されていますね。1、2曲目(「Out of Control」と「Crystal Beat」)は歌詞以外はツアー前に出来てましたけど、レコーディングはツアーが終わってからやりました。
──かなりアップデートされた印象ですが、ツアー終わってバンドは変わりましたか?
村松:
いい方向に変わってきていますね。気持ち的な部分ではメジャー移籍して1発目のツアーだったので外にオープンになっていこうという意識もあったし、なおかつバンドの地盤を固めようという気持ちもあったので、バンドの芯が強くなったと思います。そのツアーで勢いづいている部分をそのままに、先につながるようなシングルになればと思って作りました。サウンド面も使っている音も更新されていて、「Out of Control」と「Crystal Beat」は特にナッシングスらしい曲になったと思います。
──バンドで音を出していて変わったと実感することはありますか?
村松:
(メンバー同士)別々なことを考えていても、同じ方向を見ていなくてもひとつのことが出来るというか……いままで出来なかったことがバンド内で出来るようになって、よりお互いの信頼関係は強まったのは感じていて、誰かがこんな音を出したからこっちはこういう音を出そうとか、そういう反応の仕方よりはこっちがもっと主張した音を出そうと思うように俺はなってきてて、(他のメンバーが)そういうのを受け入れてくれる窓口も広がってくれてるのは感じています。だからいい方向にインスピレーションが湧くようなスタジオワークが出来ていますね。
──なるほど。そして今回のシングルの曲、3曲目「Raining Ash」は先ほど少し伺いましたが、その他の曲はどのように作っていったんですか?
村松:
1曲目の「Out of Control」はイントロのフレーズとコード進行を真一(生形真一:ギター)が持ってきたものを元にして、いつもみたいにみんなで軽くセッションしながら作った曲ですね。セッションの時点でメインのフレーズがあったので、近未来的なイメージというか……無機質な音をギターが出したり、ベースがベースらしくない音を出したり……というような楽曲の方向性は最初にバチっと決めて進めていきました。
──作っている時点でこの曲がシングルになると思っていました?
村松:
まぁ、そうですね。シングルがあるんだったらこの曲じゃないかとは思っていました。「Crystal Beat」はアルバムに入れたいなぁと俺は思っていたんですけど、どういう形に持っていくかはまだ始めの頃は曖昧でしたね。
──2曲目の「Crystal Beat」はどのように?
村松:
これも元ネタは真一くんですね。
──最近はリズミックなリフで攻めるのが多いですね。
村松:
そうですね、ディス・イズ・ウブカタ!みたいな(笑)。そのリフを元にドラムのパターンはこんな感じかなって共通の認識を持ってからスタジオ入って軽くセッションしながら作り上げていく感じですね。この曲は割と早く出来ましたね、ストレートな曲なので。「Raining Ash」はアコギのフレーズを、ツアー中の新潟の楽屋でひなっちが弾いてて、それに合わせて俺が適当に歌ってたんですよ。そしたら、オニィ(大喜多崇規:ドラム)が「なにそれ!?カッコいいじゃん!」っていつものノリで言ってきて(笑)……で、その場のノリかなと思ってたんですけど、ツアーから帰ってきても覚えてて「アレやろうよ!」ってなって、それが始まりなんですけど、いざスタジオでやってみるとオニィがなんか浮かない顔をしていてどうしたのかなと思ったら、オニィの言ってたのと違う曲だったらしくて……(笑)。
一同:爆笑
村松:
その時ひなっちが別のパターンもやっていて、オニィが言っていたのはそっちの方だったみたいで……。でも、この「Raining Ash」の方がインスピレーションが湧きそうだったんでやろうってことになりました。
──新しい感じですね。ナッシングスらしさが広がる1曲だと思います。
村松:
ありがとうございます。新しい感じですよね、サビ前のゴスペルっぽい感じとか。あのブリッジ、最初は空いててコーラス入れようとか言いながらみんなで探りながらやっていったら、ゴスペルっぽくなったんですよね。メロディは俺が持ってきたんですけど、なんでああなったのかはよくわからなくて……(笑)。
──すごくいい曲です。ナッシングスのこういう曲もっと聴きたいです。
村松:
こういう歌モノというかメロディで押していく曲が少しずつ増えてもいいかなとは思っているんですけどね。ナッシングスらしさはすでにあるし、自分たちの大事なところを育てていくことは今も続けていけてると思うんで、奥行きとか深みとかを出すためにというか、メロディー重視のものが欲しいですね。
──このように出来た3曲ですが、歌詞のほうはどうでしょう? ツアー後に心境の変化もあったと思いますが。
村松:
ツアーの影響はありますね。ライヴを観てもらった人はわかると思うんですが、今回オーディエンスに向けて言うこと、MCが増えたんですよね。自分がバンドの窓口になっていこうとする段階で伝えたいことがいっぱい出てきて……。ライヴを観に来てもただ音楽が流れてるだけではノレない人もいると思うし、楽しい気持ちだけどそれをうまく表現出来てない人もきっといると思うんですよ。だからこっちから楽しんでいいんだよと言ってあげることで楽しんでもらえるんだったら、もっと言っていこうという思いがツアー中に高まってて、「もっともっとこいよ!」ってMCで言ってたんですよね。でもそれは本当は言わなくてもいいと思ってるところもあるんですよ。やっぱりそれは言わずにバンドで表現出来るのならばそれが一番じゃないですか、BRAHMANみたいに。やっぱりそういうのに憧れもあるし……。だから、それらを踏まえて一度オーディエンスに対しての気持ちを書いた方がいいなと思って出来たのが「Crystal Beat」なんですよ。だから簡単な英語で聞いてもわかるような言葉にして、もっと盛り上がろうよみたいな気持ちで書いた歌詞なんで、ツアーの影響は大きいですね。
──そのオーディエンスとのつながりを求めにいった曲が日本語詞ではなく英語詞なのは?
村松:
最近日本語いっぱいやっているなと思って……(笑)。
──なるほど(笑)。今回のシングルの話ではなくなりますが、作曲している時の日本語詞と英語詞の割り振りはどうやって?
村松:
曲を作ってる段階で、すでになんとなく決めてますね。メンバーに「この曲は日本語の方がいいんじゃない?」って言われることもありますけど、やってる段階で「これは英語だな」「これは日本語だな」って頭の中で決めてますね。
──今回のシングルの3曲の歌詞を書いたのは?
村松:
今回は全部俺ですね。
──歌詞とともに書いてある意訳も?
村松:
そうですね。
──他の曲の歌詞についてはなにかありますか?
村松:
俺は基本的に歌詞は全部伝わってほしいとは思ってないというか……それは逃げのつもりではなくて……歌詞に関しては聞く人それぞれのものであってほしいし、その人の元にいって寄り添ってもらいたいというのが一番のテーマなので。「Out of Control」はすごいパーソナルなことを言っていて、たぶん普通に読んだら意味わからないと思うんですけど、聞いて、読んで何か感じてもらえたら嬉しいです。「Raining Ash」はツアーで鹿児島に行ったときに、いくつか言葉が思い浮かんできた曲なんですよね、その時はこの曲にしようとは思ってなかったんですけど……。鹿児島って灰が降っているじゃないですか? 単純にオレは洗濯物を外に干したいし(笑)、オレはそこにいたら大変だろうなと。でも鹿児島の人たちはそんな感じ全然みせてなくて。そこで生活するということにどれだけ意味があるのかとかいろいろ考えさせられて、いろいろ感じたことを言葉にして、思い出せるようにメモっておいたんですよ。そこからいろいろとインスピレーションが湧いて書いた曲で、だから生活に対する気持ちとか、バンドに対しての愛とか、そういうのを書いたつもりなんですよ。
──ツアー中に歌詞は書き溜めたりするんですか?
村松:
ネタはちょこちょこ書きますね、忘れないように。言葉なんでやっぱり補充しないと枯れちゃうんですよ、音楽と一緒で。本読んで補充したりもしますね。
──なるほど。こんな3曲が詰まった今回のシングルですが仕上がりはどうですか?
村松:
すごいいいシングルだと思ってて、「Out of Control」はニュー・ヴァージョンの「Spirit Inspiration」だと思ってるし、「Crystal Beat」はニュー・ヴァージョンの「白昼」だと思っていて、「Raining Ash」はまた別モノで、同じことはしてないし、だけどナッシングスの持ってる曲の作り方とか、個々の聞かせどころとか、そういうものをうまく凝縮出来たと思っているんで、初めて聴く人にも伝わると思うし、ライヴでも絶対盛り上がる曲になると思うんで、すごく満足しています。だからいろいろな人に聴いてほしいですね。そしてライヴに来てほしいです!
──「Out of Control」はカッコいいミュージック・ヴィデオも出来ていますが、どうですか?
村松:
どうなんですかね? スーツ(笑)。
一同:爆笑
村松:
キメてる感じのナッシングスも新しかったんで、ここらで1回みなさんにみてもらって……(笑)。
──拓さんのパンツの丈とかよかったです(笑)。
村松:
アハハ。いいですよね?(笑) 監督も毎回やってもらっている人で、俺らのバンドの魅力をとてもよくわかってくれているんで、カット割りとかもこだわって作ってあって見たいところが見られるMVになっていると思うので、ファンの方には喜んでもらえるんじゃないかと思ってます。
──そしてこのシングルを足がかりにアルバムの制作に入ると思いますが、どんなアルバムになりそうですか?
村松:
そうですね、いま全体的に曲があがってきていてアルバムはこんな感じになるかなと見え始めたところなんですが……濃いですね。濃いし、より奥行きが出せるんじゃないかと、いろいろな意味で。プログレぽかったり、マスロックぽかったりといったところで振り切れてる曲もあるし、ギターとヴォーカルだけで押していく歌に比重を寄せた曲もあるし、それこそ「Crystal Beat」みたいなストレートな曲もあるし、今までと違うアプローチで緩急つけることも出来ていると思うので、2013年版のナッシングスという感じでいい感じになっていると思います。ぜひ楽しみにしていてほしいです。
──最後に4月17日に渋谷O-EASTで行なわれるNew Audiogramの主催イヴェント "New Audiogram ver.6.3" に出演していただくことが決まっていますが、意気込みをお願いします!
村松:
(対バンする)バンアパ(the band apart)は先輩なんですけど、前にうちのイヴェント(Hand in Hand @ 名古屋)出てもらったこともあるし、すごいリスペクトしているバンドです。こないだも福岡で一緒だったんで、ステージ袖でライヴみせてもらってたんですが、まぁグルーヴがすごいですよね。今度は東京で一緒にやれるので楽しみです! ただツーマンなんでオレらも負けないようにがんばります!
──当日はよろしくお願いします! 今日はありがとうございました。
Nothing's Carved In Stone : Live Schedule
FLEA SOUNDS supported by ZIP-FM 「FIND OUT」
DATE : 2013.3.14 (thu)
VENUE : ZEPP NAGOYA, Aichi
OPEN : 17:30 / START : 18:30
INFO : JAILHOUSE 052-936-6041

MUSIC CUBE 13
DATE : 2013.3.16 (sat)
VENUE : Hiroshima CLUB QUATTRO, Hiroshima
OPEN : 14:00 / START : 15:00
INFO : MUSIC CUBE事務局 082-249-1303

HAPPY JACK 2013
DATE : 2013.3.17 (sun)
VENUE : Kumamoto DRUM Be-9 V1, Kumamoto
OPEN : 14:00 / START : 15:00
INFO : HAPPY JACK 2013事務局 096-363-6175
J-WAVE 25th ANNIVERSARY 「THE KINGS PLACE」 LIVE Vol.2
DATE : 2013.3.26 (tue)
VENUE : Shinikiba STUDIO COAST, Tokyo
OPEN : 17:45 / START : 18:30
INFO : VINTAGE ROCK std. 03-3770-6900

New Audiogram ver.6.3
DATE : 2013.4.17 (wed)
VENUE : Shibuya O-EAST, Tokyo
OPEN : 18:00 / START : 19:00
INFO : O-EAST 03-5458-4681
Nothing's Carved In Stone Official Website
http://www.ncis.jp/