2012.1.17 (tue) @ Suidobashi TOKYO DOME CITY HALL, Tokyo
ただただ圧巻のライヴだった。5月には日本武道館公演を含む再来日ツアーが行われることも決定した、Noel Gallagher's High Flying Birdsのプレミア来日公演。去年、ZEPP TOKYOでBEADY EYEを観た時も、「近っ!」と思ったけど、TOKYO DOME CITY HALLもキャパ3000人程度のライヴ・ハウスである。Noel Gallagherをこんな距離感で目撃できる機会なんて、そうそうあるものではない。もちろん、チケットは即完。そしてそこでノエルは、威風堂々、完全無敵のパフォーマンスで、僕たちが少なからず引きずっていたOASIS解散の感傷を蹴散らし、自らの破格の才能をまざまざと見せつけたのだ。
ライヴの幕開けは、「(It’s Good) To Be Free」、「Mucky Fingers」と、ノエルらしい渋い選曲によるOASISナンバー。続いて「If I Had A Gun」などソロ・アルバム収録曲を、自身もエレキとアコギを持ち替えながら多彩なアンサンブルで聴かせると、早くも新曲がお披露目された。タイトルは、「Freaky Teeth」。オルガンをフィーチャーしたサイケ&ヘヴィなロック・ナンバーで、ライヴでの即効力も抜群だ。いやしかし、本当にいい曲を書きますな、アニキ。
中盤はアコースティック・セットだったのだが、これが初っ端かから大沸騰の会場をクール・ダウンさせるどころか、さらにヒート・アップさせることに。それもそのはずだ、「Wonderwall」、「Supersonic」という、OASISのライヴの鉄板曲が連発されたのだから。会場は文字通りの狂喜乱舞状態。そう、アニキは試合運びもニクいくらいに上手いんです。
ここから本編ラストに向けては、ソロ曲に「Talk Tonight」などOASISのメロウ・チューンを織り交ぜた、実に美しい展開で、ノエルのぐっとタフになったヴォーカルと、活き活きとしたギター・プレイが堪能できた。っていうか、こんなに真剣に、また楽しげにギターを弾くノエルを、かつて見たことがない気がするんですけど……。
迎えたアンコール。これは泣けた。ファンを知り尽くしているノエルは、1曲目に日本で絶大な人気を誇る「Whatever」をプレゼント。そのサーヴィス精神もさすがだけど、これにしっかり応えたオーディエンスのシング・アロングも見事だった。そして、最後はもちろん「Don’t Look Back In Anger」! ノエルはヴァースとブリッジを丁寧に歌うと、サビでマイクからそっと離れ、それを合図に会場がひとつになって「♪So Sally Can Wait~」の大合唱が沸き起こる。なんて幸せな光景なんだろう。
まさに完全勝利。本気のNoel Gallagherは、こんなにもスゴかったのだ。早くも5月の武道館が待ちきれない。ついていきますぜ、アニキ!
Text : Hirokazu Suzuki
Photo : Mitch Ikeda
Noel Gallagher's High Flying Birds JAPAN TOUR 2012
DATE : 2012.5.23 (wed)
VENUE : 日本武道館, Tokyo
OPEN : 18:00 / START : 19:00
INFO : SMASH 03-3444-6751 / HOT STUFF 03-5720-9999
DATE : 2012.5.24 (thu)
VENUE : 愛知県芸術劇場大ホール, Aichi
OPEN : 18:00 / START : 19:00
INFO : JAIL HOUSE 052-936-6041
DATE : 2012.5.26 (sat)
VENUE : 大阪市中央体育館, Osaka
OPEN : 17:00 / START : 18:00
INFO : SMASH WEST 06-6535-5569 / GREENS 06-6882-1224
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