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LIVE REVIEW

STRAIGHTENER presents "BROKEN SCENE"

2009.2.4 (wed) @ Akasaka BLITZ, Tokyo
ACTs : BlieAN / wooderd chiarie / STRAIGHTENER

ストレイテナーが主催するイベントとして定着した、ブロークン・ソーシャル・シーンならぬ"BROKEN SCENE"。開演前そして転換中には、彼らが敬愛し、2月14日には対バンが決定しているデス・キャブ・フォー・キューティーがずっと流れている。


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BlieAN

最初に登場したBlieANはこの日、1stアルバム『so what?』のリリース日でもあった。その新作と同様にゴツゴツとハードで男くさい生音、そのシンプルさのなかにじつにさまざまな音楽的要素を爆発させる。オルタナのカタルシスを持つ楽曲をベースに、凶暴なリフ一発の破壊力、シンガロングできる要素、さらには打ち込みのビートも用い、空間性も持ち合わせている。


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wooderd chiarie

そして新作『シンボリック・エレファント』とともに、前の週に開催された下北沢ERAのワンマンを大盛況のうちに終了させたばかりのwooderd chiarie。オープニングで彼らの楽曲のなかでもひときわポップでメロディアスな「アイのストーリー」でグッとオーディエンスをひきこんだ後は、荘厳なムードさえ感じさせるスケールの大きなギターワークと浮遊感溢れるベースライン、そしてボーカル上邨の伸びやかな歌が場内を満たしていく。


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STRAIGHTENER

トリのストレイテナーは、ホリエがキーボードに向かい、切々とした味わいの最新シングル「Lightning」からという意表をついた幕開け。昨年末のツアーを経て、大山を加えたフォーピースでのライヴのアレンジメントの変化も格段に精度を増し、「TRAVELING GARGOYLE」のような代表曲でも迫力は桁違いだ。

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STRAIGHTENER

ホリエ自身が「ついてこれないと思うけど、楽しんでください」と笑いながら、間もなく発売となるニュー・アルバム『Nexus』からのナンバーをいち早く披露することを宣言する。その言葉のとおり「クラッシュ」「イノセント」と続く新曲攻勢がすさまじく、特に「Stilt」の最初のギターリフではではまだリリース前だというのに大きな歓声が巻き起こり、新作『Nexus』のライヴでの手応えをいきなり感じさせた瞬間であった。

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STRAIGHTENER

そしてラストの「Little Miss Weekend」のとんでもないフロアの狂騒たるや! すでにキラー・ナンバーとして定着してしまったようだ。アンコールで「TRAIN」、そしてシンペイのダイヴといつものテナーのライヴらしい光景も忘れてはいけない。アルバムリリース後のツアー、そして日本武道館というかつてない大舞台へ、テナーの攻勢は続きそうだ。

"BROKEN SCENE"とは、ストレイテナー自身が好きなアーティストを招いて行われているが、今回はこじつけるならハードでパンキッシュな面をBlieANに、そしてメランコリックな面をwooderd chiarieに、それぞれ親和性を感じていたのかもしれない。それにしても、この夜のオーディエンスのリアクションはすばらしく、ストレイテナーの音楽の楽しみ方がオーディエンスにも確実に伝わっている証であると感じた。タイプの異なるバンドが揃ったにもかかわらず、すべてのバンドに対して、踊り、聴き入り、楽しんでいたことに拍手を送りたい。

Text : Kenji Komai
Photo : Rui Hashimoto

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