2011.6.24 (fri) @ Daikanyama UNIT, Tokyo
ACTs : 80KIDZ / KIMONOS / LOGIC SYSTEM / KIDO YOJI (Opning DJ)
80KIDZとNew Audiogramがタッグを組んだライヴ・イヴェント"80KIDZ× New Audiogram presents SPECTACLE"が、6月24日に代官山UNITで開催された。80KIDZが自らセレクトした共演者たちは、世代もジャンルも敢えてバラバラ。果たしてその挑戦的なラインナップは、如何なるケミストリーを生み出したのか。では早速、当日の様子をレポートしよう。


筆者が会場に着いたときは、オープニングDJを務めるKidz Rec.の新鋭、KIDO YOJIのプレイの真っ最中。もう後半の時間帯に突入していたこともあってか、ハードでアグレッシヴなエレクトロを連発してフロアをヒートアップさせていた。 一番手からかなり飛ばしている印象だったものの、最後は自らシンセを弾き、流麗なオリジナル・トラックをライヴ演奏で披露することで、綺麗にクールダウン。次のKIMONOSへとバトンを繋いだ。


LEO今井と向井秀徳のユニットであるKIMONOSは、今回もふたりだけでステージに登場。ギターを抱えて椅子に座った向井と、シンセサイザーを前にした今井が向き合う格好で、とても親密な空気感が醸成されている。非常にミニマルな編成ではあるが、サンプラーなどを駆使して、リアルタイムで創出されるサウンドは迫力十分。まったく物足りなさは感じさせない。また、東洋的な感覚と西洋的な感覚、生楽器と電子音が入り混じったサウンドがKIMONOSの特性と言えるが、それは決して個性の異なる両者の激しいぶつかり合いから生まれたものではないということも、このライヴからは感じられた。


ビールを片手にリラックスして演奏する向井と、飄々とした態度を崩さない今井を見ていると、この二人は互いの差異が生み出す奇妙な化学反応を純粋に楽しみながら、リラックスしてこのプロジェクトに取り組んでいることが伝わってきたのである。


続いては重鎮、LOGIC SYSTEMの登場だ。彼のライヴを観るのは今回が初めてだったが、その迫力には本当に圧倒された。ヴィンテージの巨大アナログ・シンセや最新鋭のシンセサイザーを駆使して生み出されるサウンドは、非常に生々しくて刺激的。しかも、それを御歳60歳の男性がたったひとりで演奏しているというアンバランスさも、目の前にするととても興味深く感じられる。


現在のクラブ・ミュージックの原点となる音を作っていた大ヴェテランならではの貫禄と、今もなお衰えぬサウンドの新鮮さが同居した、絶品のライヴだった。


そしてトリを飾るのは、もちろんこのイヴェントの主催者である80KIDZ。この半年強の間に彼らのライヴを観るのは3回目だが、毎回そのアンサンブルはタイトに引き締まってきている。サポートでドラムとベースを入れたバンド編成でのライヴにもだいぶ慣れ、板に付いてきたということだろう。


この日のライヴで特に映えていたのはロック的なダイナミズムの強い曲で、とりわけAli&が自ら歌った「Frankie」から「Spoild Boy」への流れは、ひとつのピークを演出したのは間違いない。ラストの「Disdrive」が終わり、客電がついてしまってからも、アンコールを求める拍手が延々と鳴りやまなかったことが、オーディエンスの興奮と満足を何よりも雄弁に物語っていた。
Text : Yoshiharu Kobayashi
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
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