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LIVE REVIEW

AA= "TOUR#2"

2010.10.16 (sat) @ Shinkiba STUDIO COAST, Tokyo
ACTs : AA= / マキシマム ザ ホルモン

2ndアルバム『#2』のリリースから約4か月、ついに開幕したAA=の全国ツアー。Pay money To my Pain、dustbox、coldrain、Nothing's Carved In Stoneと、今回のツアーのゲスト・バンドは正真正銘の強者ぞろい。THE MAD CAPSULE MARKETS、そして現在もAA=で日本のロック・シーンにインパクトを投下し続ける上田剛士と、それに続く新たな世代との邂逅は、全国各地の会場で凄まじい熱狂を生んだに違いない。

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そのファイナル・ステージをサポートするのは、彼らもまた日本の音楽シーンに絶大な衝撃を叩きつけたマキシマム ザ ホルモン。ツアーの最後の最後に実現した、強烈な対バンの幕開けは「恋のメガラバ」! あまりにもキャッチーなシンセ&メロディそしてダンスビートと轟音の絨毯爆撃で、ライヴはいきなりピークを迎えたかのよう。暴れまくるファンの誰かが、かけていたメガネをステージにふっ飛ばしてしまったのにはビックリだ(笑)。オーディエンスに我を忘れさせてしまうくらい、この日の彼らのパフォーマンスは強烈だったということ。メロディ、スクリーム、ハイトーン・ヴォイス、かと思えば呪術的なムードをかもし出す不穏な歌声が響く「ルイジアナ・ボブ」。「爪爪爪」は、強烈な音圧のヘヴィ・サウンドからハネものリズムへ展開、叙情的なメロディをはさみ再び爆裂! 激しさという一点はどの曲でも貫かれていながら、その中で多種多彩なアプローチが変幻、かつ一体感を常に保ち続ける演奏力はいつ観てもやっぱり凄い。
「AA=とこうやってガチンコでぶちかましあうのは今日が初めて。そして何よりも、AA=もそうだし、ここに来た君たち一人ひとりとこうやって爆音の中で音の勝負、音のケンカができるのも……。この2010年10月16日も今日しかないわけで、全てがファイナル、意味わかるよね!」(ダイスケはん)

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今日という日はもう二度と訪れない。だからこそ、今この瞬間に持っているものを全て出し尽くすガチンコ勝負を、AA=も真正面から受けて立つ。ステージに登場したメンバーは揃いのブタのかぶりものを装着、不敵なオーラが漂わせながら疾走開始! キック・ドラムの連打と電子音に生音が重なる「2010 DIGItoTALism」、そして「INDUSTRIAL」に続いた「BASS JUNKIES」はその名のとおり、上田の躍動的なベースをフィーチャー。なおかつ、キラキラときらめくようなシンセの音色が楽曲にキャッチーなムードを加える。「FREEDOM」などでもかいま見せた、圧倒的に激しいサウンドとキャッチーさの融合は、MAD時代からの上田の真骨頂だ。

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そして、重々しいSEからどハデなシンセへ展開、轟音の連射! レーザー光線が舞い、目がくらみそうになる強烈な光の中で響き渡ったのは「GREED...」。その音像はまさしく、New Audiogramのアルバム取材で上田が語っていた"人間とマシーンが合わさったときのグルーヴ感"、"トラックと人間のグルーヴが持つ緊張感"という言葉そのままだ。MADにもかつて在籍した盟友・児島実、そしてBACK DROP BOMBの白川貴善とRIZEの金子ノブアキ。日本のロック・シーンにその名を刻む猛者と鳴らすバンド・サウンドがマシーン・ビートとシンクロして、流れるようなグルーヴを生む。超一級のラウド・ロックであり、極上のダンス・ミュージックとも言えるサウンドにフロアは終始もみくちゃ、完全にトランス状態に入り込んでいる。

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そんな中で、美しい旋律が強い印象を残したのは「4 leaf clover」。叫ぶように歌い上げるメロディはエモーショナルさをどんどん増し、心の琴線を激しく揺さぶる。アグレッシヴなサウンドの連発とともにかいま見せた様々なサウンド・アプローチはAA=の、イコール上田剛士というミュージシャンが持っている音楽性の多様性を雄弁に物語る。
「まだまだいけますか! 残ってるエネルギー持って帰るような真似しないで、ここで全部使い切ってってください!」

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上田のアジテーションが、フロアの過熱にさらなる火を注ぐ。雄大に広がる電子音に包まれながら疾走した「FREEZE」で本編を、そして、たちこめる熱気の中で続いたアンコールを「PEACE!!!」で締めくくる。すべての生きとし生けるものは、みな平等に存在する権利を持つ──"ALL ANIMALS ARE EQUAL"。これ以上ないほどに激しく、これ以上ないくらいエモーショナルなサウンドに、平和への祈りを込めたAA=の楽曲は、この日も圧巻の威力で鳴り響いた。

Text : Toshitomo Domei
Photo : Wataru Umeda



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