INSTRUMENTS:New Audiogramがあのアーティストのあのサウンドを徹底追求! アーティスト使用機材紹介!
第3回目は1月23日にニュー・アルバム『音楽の子供はみな歌う』をリリースするサンボマスターの山口隆にクローズアップ!彼のライヴの使用機材を解説!

音楽の子供はみな歌う /
サンボマスター

SRCL-6697
3,059yen(tax in)
2008.1.23 on sale

オフィシャルサイト


まずはギターから。
メイン・ギターはおなじみGibson Historic 1960 Les Paul Special Single Cutaway【写真1】。
定番のTVイエローのカラーリング。ピックアップはフロント、リア共にP-90を搭載し、ブリッジはワープアラウンド・ブリッジ/テイルピースを採用している。彼はほぼオリジナル・スペックのまま使用しているようだ。

サブはGibson Les Paul Junior Special Faded【写真2】。
カラーリングはウォーン・チェリー。ピックアップはP-90とメインと同じだが、ブリッジはチューン・オー・マティックで、ストップ・バー・テイルピースを搭載している。コチラも表立ったカスタマイズは行なっておらず、オリジナル・スペックのままのようだ。
続いて、アンプ【写真3】。
Fender Custum Shop製のTone Master(100W)12インチのスピーカー4発入りのエンクロージャー。現在は生産中止されているモデルで90年代にごく少量出荷されたレア・モデルだ。A・Bの2チャンネル仕様で主にAはクリーン・サウンド、Bはオーヴァードライヴ・サウンドとして使用される。彼はBチャンネルを使用している模様。
そして、足元のエフェクター【写真4】。
なんと、Xotic RC-BoosterKORG DIGITAL TUNERの2台のみ。
Xotic RC-Boosterは原音を損なうことなくクリーン・ブーストさせるエフェクター。4つのノブは全てガムテープで固定しており、基本的に常時オンにして使用しているようだ。ケーブルにはProvidenceを使用している。
全体的にシンプルなセッティングだが、見習うべきところは多い。
エフェクトで音を変えるのではなく、ピッキングのニュアンスで音を変えて、演奏にダイナミクスを持たせ、楽曲に表情をあたえるようにしているのだろう。
ギター本来のサウンドを重視し、その個体それぞれの良さ・特徴を出すようなセッティングだといえる。