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the documentary film
77BOADRUM

出演(プレイヤー) : 77BOADRUM (V∞REDOMS / Hisham Akira Bharoocha / David Nuss、Brian Chippendale、Jaiko Suzuki / Andrew W.K / David Grubbs ... and more)
撮影 : Chris Habib / unknown YouTube cameraman
撮影・監督 : 川口潤
2008年 / 日米共同合作 / 日本語版上映 / カラー / 89分(予定)

2008年7月7日よりシアターN渋谷にてレイトショー!
(連日夜9:10から上演)

その20年にわたる活動を通して、つねに先鋭であり続けるバンド、V∞REDOMS。彼らが昨年、2007年7月7日、NYのブルックリン橋のたもとで行ったイヴェント『77BOADRUM』のドキュメンタリー映画『77BOADRUM』が、7月7日よりシアターNにて公開される。
これは、V∞REDOMSの呼びかけに賛同した仲間たちがボランティアに近い形で参加し、実現したイベントの模様はもちろん、事前に行われた2日間のリハーサルの様子や参加アーティストのインタビューなどを織り込んだもの。
渦を巻くように設置された77台のドラムと、EYEの操るCDJ、エフェクターなどが織り成す大地の鼓動のような音、アーティストの笑顔、集まった聴衆の興奮をストレートに伝えている本作。もちろん、出演アーティストへのインタヴューやリハーサルの様子からは、このイベントの内側も垣間見ることができる。
奇跡的とも言える、V∞REDOMSだからこそ実現することのできたイベントを全貌を知ることができるこのチャンスをお見逃しなく。

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締切:7月31日 12:00まで
(以下、ライヴ当日に配布されたフライヤーより抜粋)
YOU are the 78th member! This is because the sound will spiral outwards,from left to right,like DNA,from deep inside of us right out to you. The 77 drum group is one giant instrument,one living creature. The 77 boadrum will coil like a snake and transform to become a great dragon!
- EYE
【story】
ライヴ・アースと時を同じくして2007年7月7日、NYはブルックリン橋のたもとで行われたこのイベントは、V∞REDOMSのアイデアに協調した仲間や企業がボランティアに近い形で参加、協賛し開催されたフリー・コンサートで、結果的にV∞REDOMSの結成20周年を記念するアニヴァーサリー・ライヴにもなりました。ポピュラー音楽における最もプリミティヴな楽器=ドラムが77台、それと共演するのはeyeが扱うCDJやディスコミキサー、エフェクト類、そしてスーパーアナログな七本のギターキット。これに野外会場ならではの自然音、聴衆の会話と歓声が交じり合う。この映画は当日のライヴ映像を軸に、事前に行われたドラムリーダーを中心とした2日間のリハーサル風景、参加アーティストのインタヴュー映像等を織り込んで構成されています。
【introduction】
 実はこのイヴェントは2006年に行われる噂があった。当時私はその開催日に合わせて中米旅行を計画、メキシコを経由してニューヨークへ入る格安航空チケットを手にしていた。しかし招聘側の都合により土壇場でイヴェントは頓挫。私がその事実を知ったのはメキシコの熱い太陽の下だ。2007年、「今度こそ実現しそう」とメンバーが航空チケットを入手した知らせを聞いたのは開催日のわずか10日前。見事に揃ったラッキー7、そしてニューヨーク。何かに意味を感じた私は昨年の屈辱を果たすべく、ビデオカメラ片手にニューヨークへ飛び立つ準備に走ったのであった。
 フリー・パーティーということもあってか(撮影許可がおりていたわけではないが)翌日にはこのイヴェントの模様が多数YouTubeに流出、また私以外にも主催者VICEのオフィシャル・カメラとインターネット・ラジオ放送局がそれぞれのミッションに沿って撮影していた。この映画はそれらを全て現象としてとらえ、77BOADRUMのライヴ・パフォーマンスを軸に総まとめにしたモノ、つまり結果的にライヴ・ドキュメンタリーとして完成させることが出来た映画である。
 渦を描くように配置された77台のドラム、川のほとりでの開催地、7が揃った開催日、七夕。その他にも様々なキーワードがこのイベントの意味を連想させるが、この映画はそういったコンセプトの謎に迫るドキュメンタリーではない。コンセプチャルな説明は当日のプレイヤーはもちろん、オーディエンスにも一切行われなかったと思う。言葉を越えて、各々が自由勝手にその意味を想像できるのがこの現象の核を担うV∞REDOMSの醍醐味なのだ。
- A possibility of a key to a new era - [川口潤]
 
<監督 川口 潤 一問一答メール・インタヴュー>
——まず、2006年に一度このイベントが開催されるという噂を聞いて現地に駆けつけようとされていますが、その時はなぜこのイベントを訪れようと思われたんですか?
6月にメキシコ旅行を計画していたところニューヨークでの77台ドラムの話しを聞いたので、旅行ついでにと。ボアダムスのYOSHIMIさんとは10年ぐらい前から知り合いで、趣味を兼ねて頻繁にライブを撮影させてもらっています。基本的にはその延長です。
——資料には、昨年実現したこのイベントについて、“何か意味を感じて”ビデオカメラを持って現地に行ったと書かれていますが、その“何か”をもう少し詳しく教えていただけますか?
その「何か」を考える間もなく旅立ちの準備を急いだ記憶があります。単純に体験したい、という欲求のほうが強かっただけかもしれませんね。ただひとつ言える事は、間違いなくその「何か」をボアダムスの音楽は導いてくれるはずだ、と思ったことです。
(全く個人的な話しですが、私は2001年のあの出来事の翌年の同日にNYを訪れ、メディアが演出していない実際の空気感を肌で感じています。また初めての海外一人旅も90年代初頭のNYでした。今思えばそういった個人的な全てが行動に繋がっているのかもしれませんが、この映画にそういったパーソナルな意味合いは入っていません。)
——実際にこのイベントを観られての感想をお願いします。
とにかく全てが新鮮、でもどこか懐かしさを感じる素晴らしい体験でした。
——“結果的にライブドキュメンタリーとして完成させることができた”と書かれています。では、撮影前は、どういった映像を撮ろうと考えられていましたか?
なにか形に残ればいいな、ぐらいで具体的には何も考えていませんでした。楽器ではなくカメラでセッション参加する感じかな?ボアダムスに限らず、趣味の延長で撮影させてもらっている時は全てそんな感じです。
——撮影クレジットには、川口さんの名前と“unknown YouTube cameramen”とありますが、それらの映像をまとめるに当たって、どういった作品(内容)にしようと考えられていましたか?
インターネット上の映像は現代社会やカルチャーの一つの象徴だと思っています。なのでなるべくそのまま、その現象そのものを封じ込めたかった。本来ライブの撮影を監督する場合はカメラ位置や撮り方をある程度ディレクションして挑みますし、それが仕事でもあります。でもこのイベントに関しては皆好き勝手に撮影していたし、私も同じ。見え方は一つじゃない、という事ですね。
——資料の最後には、この映画について、イベントの“コンセプトの謎に迫るドキュメンタリーではない”と書かれています。川口さん個人としては、そのコンセプトは一体どういうものだったのかと想像されますか? もしよろしければ教えてください。
与えられたキーワードから察するに宇宙との繋がりは想像出来ます。ただこれも、実存する宇宙そのものとか、スピリチュアルがどうのとか、そういう次元ではないと思われます。地球にあるものは全て宇宙の一部ですし、生き物としてのルーツ、日々思う事や生活、それら全てが重なり合っているはずなのでコンセプトを明確に言及するのはメンバーすらも不可能なのかもしれませんね。
——映像作家としての川口さんにとって、ボアダムス(とその音楽)はどういうものですか?
体感するライブそのもの。深い奥行きがあって、CDに収めることが容易ではない音楽。
でも全ての音楽はもともとそうだったはずだし、今でもそのはずだと私は思います。
77BOADRUM OFFICIAL MySpace
http://www.myspace.com/film77boadrum