 | では、今回、Chocolatフィーチャリングで、キャロク・キング「WILL YOU LOVE ME TOMORROW」をカヴァーしたいきさつを教えてください。 |
 | カヴァー企画がスタートしたときに、Chocolatにもお願いしようと思ってたのね。そのときにたまたま地元の広島に帰って、実家の近所の居酒屋に行ったら、30歳くらいの若店主が「Chocolatさんの曲やってましたよね」って、いきなり昔撮ってた番組を見せてくれて(笑)。同級生と飲んでたんだけど、昔のPVが気になって話が耳に入らなくなった(笑)。Chocolatの曲って、オレが26歳くらいに書いてた歌詞なわけじゃん。あのころオレは、どんなことを考えてたんだって(笑)。で、東京に戻った次の日に、Chocolatに電話したんだ。 |
 | すごい偶然というか、お導きだね(笑)。 |
 | 曲自体は元々好きだったの? |
 | キャロル・キングの『つづれおり』をよく聴いてて、デビューしたころ、ライヴでアコースティックでカヴァーしてたの。 |
 | Chocolatが好きなのは覚えてて、今回やろうと思ったんだ。昔、オレも一緒に演奏したっけ(笑)? |
 | 一緒にやったよ(笑)。その何年後かに、チャーベくんがCUBISMO GRAFICOを始めたころに、「ラヴァーズ・バージョンを歌ってほしいんだ」って言われて、いつかできるといいなって思ってた。 |
 | キュビのファーストは99年に出したから、今回の企画は、10年前から始まってたと(笑)。 |
 | 構想10年で実現して良かった(笑)。この曲、ほんと久しぶりに歌ったし、違うアレンジで歌えたのがすごい新鮮だった。でも、10年ぶりにチャーベくんとレコーディングしてビックリしたのは、お互いに楽器弾きながら「この音はこうだよね」ってやってるのが不思議だった(笑)。 |
 | 当時は、オレはメロディ弾く楽器はできなかったから、歌詞とパーカッションでリズム担当で、音は堀江くんがやってたからね。 |
 | そのときは、私は歌うので必死だったなぁ(笑)。 |
 | オレも、その後に映像で、Chocolatがピアノを弾いてる姿を見て、おー!っと思ったもん(笑)。お互い成長したわけだね(笑)。 |
 | 2人の10年の成長が今回の曲には詰まっているわけですね。では、話題を変えて、2人が最近ハマッてる音楽は? |
 | 去年は良いメロディのものをいっぱい聴いてたけど、今年に入ってからハードコアに変なのが混ざった音楽が好きになって、NO AGE、DEATH SET、THINK ABOUT LIFEとか聴いてる。カナダのバンドが多いんだよ。 |
 | 私は、ピアノで曲を書くようになってから、ピアノものを聴くようになって、ゴンザレスのピアノソロのアルバムが大好き。あと、今Chocolat & Akitoが、カリフォルニアでジャズやってる双子の大学生のMattson 2ってユニットと一緒にアルバム作ろうって話になってるの。その影響でジャズを聴くようになったのね。チェット・ベイカーの後ろで弾いてたディック・トゥワージックってピアニストがいて、その人は24歳でドラッグで死んじゃって1枚しかアルバム出てないけど、それが最高。繊細なメロディと変なフレーズで覚えちゃうの。 |
 | 良さそうだね。じゃあ、Chocolatが今歌ってみたい曲はある? |
 | 山本リンダの「どうにもとまらない」! |
 | え!? 唐突すぎるよ(笑)。 |
 | (笑)。あと、ジャック・ドゥミの映画『ロバと王女』でミッシェル・ルグランがサントラを手がけた「Amour, Amour」って曲がすごく良いの。 |
 | チェックしてみよう。じゃあ10年後にやろうか(笑)。 |
 | やるならもっと早くやってください(笑)。これを機会に、また一緒にライヴやる姿も見たいですね。 |
 | そうだね。堀江くんも呼んでやりたいね。 |
 | チャーベくんが、堀江くんのことを助教授って言ってておもしろかった(笑)。Chocolat & Akitoも結構ライヴやってるので、一緒にやりたいね。 |
 | じゃあ、今後とも。 |
 | よろしくお願いします(笑)。 |