<F.I.B Interview>
――バンド結成までのいきさつを教えてください。
F.I.B:
地元の和歌山県でそれぞれがバンドをやっていました。
京都に出てきたDrの健太が僕を誘って、それからGのJJ、BのWhityが入りました。
最初は4人でやっていたんですが、Gをもう一本増やしたく思いPeloriを誘いました。
それから5人でやっています。
――バンド結成当時は、どんな音楽をやっていましたか?
F.I.B:
今よりも全然ハッピーなメロコアですね。
楽しくやっていました。
――メンバーそれぞれ影響を受けたアーティストを教えてください。
F.I.B:
中途 : Hi-Standard、LAST ONE STANDING、super straw
健太 : AIR JAMのバンド、FATのバンド、PENNYWISE、naiad
JJ : X、THE BLUE HEARTS、GREEN DAY、STRUNG OUT
Pelori : X、naiad
Whity : STRIKE ANYWHERE
――2006年9月にリリースされたコンピ盤『Very Best Of Pizza Of Death』への参加が大きな話題となりましたが、参加することになったきっかけなど教えてください。
F.I.B:
PIZZA OF DEATHのバンドが京都にライブをしにきた際に、デモ音源を渡していました。
何年かごしに3枚ほどデモ音源を渡して、PIZZA OF DEATHのバンドと対バンの際、PIZZA OF DEATH CREWにライブを観てもらって「今度、コンピが出るからそれに参加しない?」という誘いを受けました。
――PIZZA OF DEATHというレーベルからのリリースについて、ご自分達ではどんな感想をもたれましたか?
F.I.B:
結成当初から意識してきたレーベルですし、夢が叶った瞬間でした。
メンバー全員で話を聞いた当日、あまり状況が把握できないようなリアクションだったのを覚えています。
実感に変わった時は、やっぱりすごく嬉しかったです。
――その後、初単独音源となった前作『FILL IN THE BLANKS』がリリースされましたね。振り返ってみて、この作品はどんなミニアルバムになったと思いますか?
F.I.B:
若さいっぱいで、勢いのある作品だと思います。
『FILL IN THE BLANKS』を録った時の、僕達が素直に表現できた作品です。
経験のなさからの試行錯誤を重ねて、とにかく必死という渾身の作品です。
――『FILL IN THE BLANKS』は高い評価を得た作品でしたが、この作品を出した後で何か環境や、ご自分たちの心境の変化などはありましたか?
F.I.B:
環境と言えば、やはりライブだと思います。
それまで単独音源を出した事がなかったので、ライブをするにあたって僕達の曲を知っている人はなかなかいませんでした。
やはり『FILL IN THE BLANKS』を出した頃から僕達の歌を歌ってくれる人も増えました。1曲1曲のフロアのリアクションが変わって、ライブやるにあたってすごく嬉しかったです。
心境の変化は、あまりないです。
ライブをするのも、音源を作るのも、バンドからの発信だと思います。
僕達の思いやメッセージがライブや音を通して伝わってほしい。という気持ちは、今もこれからも同じ気持ちでやっていきたいと思います。
――そして今回の1stフルアルバム『FIGURE』ですが、いっそうバンド・アンサンブルが重視された作品だと感じました。アンサンブルでこだわっているところなどありましたら具体的に教えてください。
F.I.B:
前回の作品と比べてみると、個人のフレーズを演奏するという考えから、バンドとしての音を演奏する事を意識しました。
例えば、この部分はGを聞いてほしいから、他のメンバーはフレーズを抑えようっていうような話はよくしました。
歌やコーラスだけに限らず、僕達が持つ全ての楽器からの音のハーモニーは意識してるように思います。
――今作を制作するに当たってのテーマやコンセプトはありましたか?
F.I.B:
特に決まった話などはしていないです。
コンセプトとしては、今までと同じで、ただ一曲一曲を全身全霊で伝えたいという気持ちだけです。
テーマに関しては、全曲録り終わって曲を聞いて、詩の内容も振り返った時に、今作の音から人間としての感情面が伝わればいいな。というテーマが自然とできました。
――制作の過程で苦労されたこと、また楽しかったことなど、エピソードがありましたら教えてください。
F.I.B:
レコーディング期間は、エンジニアさんともすごく良いチームプレイができました。
すごく楽しくやれました。
自分達が好きでやってる事なんで苦労とは言わないのかもしれませんが、レコーディングを迎えるにあたって時間に追われました。
メンバー全員でスタジオで曲をまとめたりっていう作業も、ギリギリまでやってました。
全パートをチェックする健太は、疲れたと思います。
――今作を制作して見えた、新しい目標や課題などはありましたか?
F.I.B:
初のFULL ALBUMで、やはり初めて経験する事も多かったです。
僕達の好きな音楽を、僕達の好きなスタイルで表現していくだけが、こんな僕達にできる事だと思います。
色んな場所で、色んな人達に伝えていければと思います。
課題は常に持っていますし、きっとそれは一生かけてもクリアできないもんだと思っています。
死ぬ間際に笑えたらいいですね。
――リリース後には全国を回るツアーも予定されていると伺いました。どんなライヴになりそうですか?
F.I.B:
正直、想像つきません。
これだけの本数を回るのも初めてですし。
当たり前ですが、毎回僕達のベストが伝えれるようなライブにしたいです。
――また、自分たちのライヴの“ここを見てほしい!”というポイントなどあれば教えてください。
F.I.B:
ライブの楽しみ方は自由だと思います。
何も考えずに体で実感してほしいと思います。
ライブハウスという遊び場で、僕達もリスナーも同じ音楽が好きというだけあれば十分だと思います。
音楽を通して、色んな人と色んな思いを分かち合いたいですね。