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毎年、夏の終わりにもうひと盛り上がりさせてくれるイヴェントとして定着した"KAKUBARHYTHM meets Niw! Records"。5周年を迎える今年は、リキッドルームから野音へ進出というビッグ・ニュースが! そんなアニヴァーサリーな8月23日を盛り上げるため、主催者や出演者に集まってもらいワーワー言っていただきました。対談の楽しさから当日の楽しさを想像してください!
しかも、New Audiogram STOREでは、このイヴェントのチケットを特典ステッカー付きで限定販売中!! 対談を読んで、イヴェントに参加したくなったら、今すぐチケットをゲットしよう!!

Interview & Text : New Audiogram
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
KAKUBARHYTHM meets Niw! Records 5th anniversary
2009.8.23 (sun)
HIBIYA YAGAI DAIONGAKUDO, Tokyo

OPEN : 14:15 / START : 15:00
TICKET : adv 3,800yen(tax in), door 4,300yen(tax in)

ACTs :
- YOUR SONG IS GOOD
- 二階堂和美
- キセル
- CUBISMO GRAFICO FIVE
- FRONTIER BACKYARD
- Riddim Saunter
- COMEBACK MY DAUGHTERS
... and More!!

INFO :
- VINTAGE ROCK 03-5486-1099
チケット販売は終了しました。当日券をご利用ください。

<KAKUBARHYTHM × Niw! Records Special Talk Session>
それぞれ、レーベルを立ち上げることになったきっかけから教えてください。
最初のきっかけとしては、単に僕がジュンくんファンだったっていうのがあります。僕が高校のときにジュンくんはFRUITYってバンドで出てきたんですけども、僕が東京に行ったときにはもうどうゆう活動しているかわからなくて。で、YOUR SONG IS GOOD ができて2001年の3月に、ユアソングにトリを張ってもらおうっていうことで僕がスタートさせたイヴェントがありまして、それが“カクバリズム”ってタイトルだったんですよ。レーベルとしては、翌年にユアソングの7インチをリリースし始めて。僕はそのときディスクユニオンでバイトもしてたんですけど、その後輩がMU-STARSののメンバーで、藤原の幼なじみだったとかっていう出会いがあり、2004年にユアソングの1stを出したっていう経緯でございます。
Niw! Recordsのきっかけは、僕がDIWPHALANXというレーベルでDOPING PANDAをディレクターとして担当していたときに、TGMXさんにプロデュースをしていただいて。で、次にDOPING PANDAをリリースするんだったら新しいレーベルを立ち上げて、パンク以外のものもやろうという話になったのがきっかけですね。で、レーベル第1弾のコンピレーション(『Niw Stocks』)をTGMXさんに監修していただいたんですけど、そこにRiddim Saunterも参加してたという流れですね。
両方パンクから違う世界へ行こうという共通点はありますね。へんなまとめかもしれないですけど(笑)、ふと思いました。
そんな流れでレーベルが始まって、2レーベルが出会うわけですが、それはどんなきっかけで?
僕と(山口)隆弘はたぶん同じくらいのタイミングでディスクユニオンに入ってるよね?
同じくらいかはわからないですけど、角張渉はディスクユニオンでは有名でしたからね。僕は制作チームだったからお店には行かなかったけど、存在は知ってて。
僕はDOPING PANDAが好きだったんで、ユニオンから出すって聞いてたんですよ。それで僕がユニオンに入ってからは、僕がいるお店でドーパンをわりと売り出してたんで、そこで隆弘とやりとりが始まって。その後で、DIWPHALANXの制作の人でスキャフルのローディの人っていうのは後から知ったの。
俺、角張と初めて会ったとき、角張が「ジュンさんといろいろ一緒にやらせてもらおうと思ってるんです」って言ってるのを聞いて、絶対ウソだと思ったのね(笑)。なぜかFRUITYの周りってそういう怪しい人がいっぱいいたから。また怪しいヤツが出てきたと思ったら、それが今思えば角張だったっていう(笑)。
(笑)。でもじつは、田上さんとはもっと前に会ってて。僕が18か19のときに、SCAFULL KINGがシェルターで2マン企画をやってて。そのときに僕よく観に行ってて、スキャフルメンバー全員と写真撮ってるんですよ(笑)。
見たいねそれ(笑)。99年とか2000年くらいじゃないかな。
 
そうやってレーベルの交流が始まって、お互いどんな印象持ってました?
俺はNiw! Recordsについてのイメージは、飲み会の鍛え方がハンパないなって(笑)。
そういうのあるね(笑)。
ユアソンが2〜3年目のときってまだツアーも行かないし、シェルターのライヴ後に打ち上げやってもみんな帰っちゃってジュンくんと僕くらいしか残んない時とかいっぱいあったじゃないですか。でもTGMXさんたちの話を聞くと、ドーパンのメンバーの家がティッシュでどうのとか(笑)、リディムのメンバーがつぶれてるとかっていう話がいっぱいあって。
いまだにやってること変わってない(笑)。カクバリズムはそういうのないの?
俺らはちょっと違うかもしんないですね。
2004年の夏かな、初めてチャーべさんのキュビ5(CUBISMO GRAFICO FIVE)とユアソンと一緒にやったときに……。
泊まってたホテルのJxJxの部屋が崩壊した(笑)。
あれ、すごかった(笑)。
ツネさん(恒岡章)がジュンくんの部屋でボディーソープ出して、テレビを洗い始めて。
(爆笑)
すっごい騒ぎになって、ワーワー言ってるときにパッと振り返ったら、ツネくんがテレビを捨てようとしてた。往年のロックスターばりのことをやろうとしてて(笑)。
ビールとかも「1万円分買って来い!」とかって。だから、Niw! Recordsと出会うことでパーティでのハメのはずし方を教えてもらったっていうか。
あくまでユーモアの中でね。あとで笑えればいい(笑)。怪我はダメ。血出したりはナシで。
低温やけどとかはよくありますけど。
(爆笑)
NIW!とは、音楽性とかかぶってるところもいっぱいあるけど、40パーセントかぶってても、全然違うベクトルでおもしろく行ってるなって思ってます。
僕らがカクバリズムを知ったときはまだMU-STARSもいなかったし、ユアソンのレーベルって感じのイメージで、みんなでユアソンのことを観に行ってたんですよね。で、ユアソンはもっとパンクじゃないところに広がればいいなって思ってて。ドーパンのREMIXなど頼んだりしてました。
今は我々も、チャーベさんとかエスカレーターとかジェットセットとか、クラブ系とつながっているところがあるじゃないですか。でも最初は、いなたさばっかり優先してたからもっと違うところに広げたいなって思ったときに、チャーベさんとかTGMXさんとかとつながれたのは自信になったというか、べつに、同じところだけでやらなくていいんだって思えたっていうのはありましたね。その後、MU-STARSもリリースすることになったんですけど。
最初にユアソン観に行ったときに、MU-STARSがラップしてたじゃん。あれ観て衝撃だったよね。やべえ、ユアソンがB-BOYと……って。
つるんでる(笑)。
あの時、あの周りではそういうのってなかったから。
 
所属アーティストから見たレーベルはどう?
カクバリズムは……なんでしょうね。考えたことがないくらい自然な関係で。でもだんだん仲間が増えてきて、こんなふうになるとは思ってなかったから非常におもしろいですね。たまに、仲間が増えてくるのは嬉しいけど、どんどん遠い存在に思えてきて寂しいと思うくらい近いと思ってるっていう。なんか、俺の知らない仲間が増えてる、みたいな(笑)。
どれくらい近いかっていうと、いつも着てない服着てるのを見た瞬間、チェックし合いますからね(笑)。
(爆笑)
言われてみれば、みんなが持ってる服は大体わかるっちゃわかるね(笑)。昔、シェルターのライヴのときに、社長が見たことないTシャツ着てきたの。で、その柄がペプシで、それだけだったら良かったんだけど、それがすごい生乾きだったんだよね(笑)。なんか、レアなやつを引っ張り出してきたの?
(笑)はずし古着みたいなのあるじゃないですか。それをやろうと思って、500円くらいで買ったペプシのやつを、「今だったらミッキーマウスみたいな感じで着られるんじゃないか」って押入れの奥から出して着て行ったら、すげーくさかったんですよ。
みんなにめちゃくちゃツッコまれてたよね(笑)。まあ、そんなことでキャッキャ言って盛り上がれるくらいの仲です。
(笑)仕事の中でもそういうスタンスが全然変わんないのがすごいなって。
じゃあNiw! Recordsはどうですか?
まったく一緒だよね。
そうですね。
あ、隆弘はね、バンドによってえこひいきするんです!(笑) ここ2〜3年は「Riddim Saunter、Riddim Saunter」で。(だから)よく移籍したいなって言ってるんだけど(笑)。あと、たまに「インディーズのバンドって……」って語るんです。僕のほうがインディー歴長いんだけど(笑)。
(爆笑)
僕らはNiw! Recordsしか知らないので、Niw! Recordsがすべてですね。カクバリズムの印象は……自分の名前をレーベル名にするなんて、角張さんはなんてポップな人なんだって思いました(笑)。
相当自分好きだよね(笑)。
Niw! Recordsのレーベル名はどこから?
DIWPHALANXでやってたときに、「新しいレーベルやろう」って言ってたのがそのまま付いた感じですね。
仮に、「ニューレーベル」って言ってたのがね。
それで、ディスクユニオンの制作部が、DIWっていう名前だったんで、それもじってNEWをNiw!でって。
 
この2レーベルの交流が始まって、一緒のイヴェントもスタートするわけですが、最初はどういうふうに始まったの?
それこそキュビのレコ発の東名阪ツアーにユアソンに出てもらったのが最初のきっかけで。
それが2004年の頭。俺ら、すっげーお世話になってるんですよ。
僕らほんとに、ユアソンがアルバム出してもツアー行くなんて考えたこともなくて、呼ばれたら行くって感じだったんですよ。だから、チャーベさんが誘ってくれたのがすげー嬉しくて。事務所に日本地図貼ってたんで、名古屋と大阪に画鋲を刺して、「この日ここ行くぞ!」とかって思っちゃって(笑)。
まだそのときみんなフェス出てなかったから、じゃあ自分たちでなんかやったらいいんじゃないかって感じで。
それで、最初はどこでやったんだっけ? 
リキッドか。
今もそうだけど、リキッドってそう簡単にできないというか、気合がいる感じがするんですよね。お互い夏はフェスがあって、秋口はツアーもあるから、それも調整しつつリキッドをやらなきゃいけないし、それをやんないとなかなか人も入んないだろうしっていうので結構パワーいるんですよね。だから、毎年リキッドでやるためには、みんなが頑張ってないと成り立たないんですよ。で、これまで4年やって、去年なぜか急に、「野外やろうー」って話になって(笑)。僕も「やれるならやりたいですよねー」とかって言ってたら、なんかトントン拍子に話が進んで。今までも野音やりたくて抽選とか行ってたんですけど、ずっと落ちてて。だけど今回に関してはなぜかスポーンと取れたんですよね。
野音でやると聞いて、出演者はどう思った?
俺は、ユアソン頼みかな〜って(笑)。
何を言ってんですか。でもね、楽しいに決まってるから。
俺らはスカのイヴェントでは何回かやってるけど、あれ以来だから、ワクワクするね。心配なのは、ここ数年定番になってきてるゲリラ雨っていう恐ろしい都会の雨に誰がぶち当たるかっていう。本気で怖いらしいよ。
確かに。でもDIWPHALANXがやってる“SKAViLLE JAPAN”みたいに、毎年野音が取れるようになって毎年やれるようになると、さらにおもしろいなって思ってて。まあリキッドには悪いですけどね。今回考えてることとしては、みんな楽しんでもらいたいから、樽酒買おうかって言ってて。それをお客さんに振舞って酔っ払ってもらって、“何が良かったかわかんないけど、良かったー”っていう感じで帰ってもらうっていうか。
よくあるんです、我々(笑)。ちょっと場が盛り下がってくると、飲ませるっていう。
“SKAViLLE JAPAN”とかもみんないい感じで飲んでるし、この前(クール)ワイズメンのライヴに行ったら、お客さんがライヴ観つつもドリンクカウンターが長蛇の列になってて(笑)。でも、そういうかっこいいお客さんに来てほしいなって。そういうイヴェントにしたいですね。
でも、僕ここに呼んでもらってなんなんですけど、まだ正式に(イヴェント出演)オファーされてないんですよ(笑)。
そういえばまだ名前出てないね(笑)。重要人物なんですけどね。
それを言おうと思って(笑)。
 
ライヴはどんな感じになりそうですか? コラボとかやるの?
最後セッションみんなでなんかやるのいいですね。
いいですねー。笑える曲にしましょうよ。でも、みんなのまったく馴染みのない曲とかが投入されたら困るよね。誰も思い入れのない新譜とか(笑)。
(爆笑)
あと考えてるのは、ユニオンに出店してもらいたいなとか、出演バンド多いんで、みんなからいらないTシャツを出してもらってフリマやろうとか、ガチャガチャとか出そうかとか。我々ならではの内容にしたいですね。あんまり野音をフェスっぽく使いたくないというか、フェスなんですけど、ライヴハウス育ちのフェスっていう感じにしたいというか。今、フェス多いですけど、ライヴハウスとかクラブとかでしっかりやってきた連中がやるんフェスなんで、ちょっと違うものにしたいんですよね。
レーベル&バンド主体って感じがあるもんね。
そうすね。
今後、この2レーベルでやっていきたいことってありますか?
隆弘とはすげー仲良いんで定期的には会ってて、いつも、CD売れない状況をなんとかしようぜとかって話したりはしてるんですよ。まあこのイヴェントを中心にしながら、地方でなんかやれたらいいなとかは考えてて。案外、カクバリズムのバンドとNiw! Recordsのバンドって対バンしてないんですよ。いつも一緒にやってる印象があるんですけど、じつは年間通して1回とか2回で。
これ、東京じゃないといけないとかってあるの?
いや、地方でやってくれって声もありますよ。
じゃあやりましょうか。大阪とか。
地方でやるのはいいんじゃない?
 
では、最後に一言をお願いします。
野音はまず僕と隆弘が楽しませてもらおうと。
DJビル&ゲイツは出るんですか?
じつは出るんですけど、タイムテーブルには載らないです。でも、Tシャツは作ります。
結構楽しみにしてるんだよね、俺は。1年に1回しか聴けないから。
そうっすね、彦星と織姫って呼ばれてて。
どっちがどっちだっていう。
お互いに新譜をかけて「やべえ」って言い合うんですよ。これ何?とか言って(笑)。あとはまあ、ユアソンが秋口に動いたり、MU-STARSもアルバムが出たりするんで、そういうのも含めて楽しくやりたいっすね。
FBYも引き続きユアソンとかと一緒にやらせてもらうレコ発ツアー中です。リディムはアルバムが出ます。
10月21日です。まだ録ってる最中ですけど。
そんな感じのメンバーがいつになく盛大にお祭りやりますので、皆さんほんとに見に来てください!
宜しくお願いします!