この年齢になるともう何も聴きません(苦笑)、というか若いころはアルバムを作る時、その時に一番表現したい音楽に近いものをよく聴いて参考にしたものですが、それだと時間軸が近過ぎて、その音楽を消化できずに中途半端な形でしか表に出せないことが多々あった気がします。それなりに自分の体内でゆっくりと濾過された音楽のほうが説得力が違いますからね。そうして自分の体内から自然に出てきた音楽を大切に信じてあげるほうが今の僕にとっては大事なこと。基本的に今のpop musicのほとんどは方法論の焼き直しに過ぎないしね(まぁ僕もその焼き直された方法論の上で音楽を作っている身ではあるけど……苦笑)。ここに出した曲は昔よく聴きていた音楽です。多分価値観的には今回のアルバムと同じベクトルの上にあるとは思います。
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Dallas / Silver Jews(『Natural Bridge』)
Silver Jewsに関してはどの曲もすばらしく1曲に絞るというのは不可能です。これくらい懐が深く味わい深い音楽には他にないかな。とりあえず初期のSilver Jewsのアルバムは全部聴きなさい!(笑)
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Caf,'ine / Radial Spangle(album『Syrup Macrame』)
1994年にジャケ買いしたアルバムの1曲。今じゃジャケ買いなんかないか……(苦笑)。僕的には当時のUSインディ-ズの象徴的な1曲です。全然マイナーですが……。
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egg cream / LOU REED(album『Set The Twilight Reeling』)
僕の師匠の1人です、ルー・リードは。多分この曲を書いた時点で50代半ばだったと思いますが、そんじょそこいらのケツの青い連中よりrockしています。このもったりとしたギター・リフはぼくのツボを心地よく刺激してくれます。
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Needles in My Eyes / The Beta Band(album『The Three EPs』)
The Beta Bandに関しては手放しで好きという訳じゃないんだけど、この曲はすばらしい! たまたま出来ちゃったのかな? たぶん神が降りて来たんでしょうね曲を書いている時に。
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Lovesong of the Buzzard / Iron and Wine(10インチ 『LOVESONG OF THE BUZZARD』)
バーン・アウト系でしょうか、Iron and Wineの曲は若干音的にニート過ぎて少々僕には甘いんですが、この曲は好きです。シンプルながらいいバランスのアレンジで。
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制作時……といってもドラムに関しては5月と7月の数日間にまとめ録りし、その日に何の曲を録るか知らずに臨む、という恒例のパターンが心地よく。そのあたりの期間で聴いていたもの。
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Perfect Me / Deerhoof(album「Friend Opportunity」)
シンガーソングライター東川亜希子に教わりました。ライヴでカヴァーする予定が、難しすぎてまだ……。
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小春 / NUU(album「縫う」)
その期間に車でよく聴いていた曲。生で観た時は涙がとまらず店員さんにティッシュもらったほど。NUUさんまたメールします。
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春の憂鬱 / 磯貝サイモン(album「ホワイトルーム」)
天才ドラマー、オータコージ先輩のトラ(代役)で磯貝サイモン君のライヴに参加させていただいた際の曲のひとつ。サイモン君また呑みたいですね。
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JUICY / Billy Cobham/George Duke Band (album「‘Live’On Tour In Europe」)
自宅コンポ周辺に常備してあるビリーコブハム(心の)大先生。何か少しでも盗みたい、と何年にもわたって聴いているが未だ何も…。
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Jebez / Sound Tribe Secter Nine(album「Seasons 01」)
以前出演したイベントのお客さん(外国の方でした)がtoeのメンバーに「STS9みたいでかっこいいね!」と言ってたのを盗み聞きして…。
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second tide / LOTUS GUITARCOCP-60043 / 2,500yen (tax in) 2008.12.17 on sale
- 雨あがりて
- 汚れた雪
- Sun doesn't shine
- rain drops
- ライラックの木の下で
- Folklore
- Indian summer
- rock bottom
- new song
- 夏めいた空
- 庭をぬらす雨
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LOTUS GUITAR
ソロとしての活動をはじめ、現在は、上条欣也(ペンパルズ)宮田ヨシタダ(playnote)との 3ピース・バンド、EUGENEとしての活動のほか、カジヒデキ、YUKI、フェイ・オン、サロンミュージックといったさまざまなアーティストのサポート・ギタリストも務めるASHと、クラムボン、ツイン・ドラム・インプロヴィゼーション・バンド、The Sun calls Starsの伊藤大助によるギター&ドラムによるユニット。2006年6月に1stアルバム『first trip』(picnic disc)をリリースし、マイペースなライヴ活動を展開。そして、2008年12月17日、2年半振りとなる新作『second tide』をリリースする。
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