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自分が例えば30才になったら、ものすごく大人になっているような気がしていたけど、いざなってみると年齢だけが加算されていって社会的な対応はそれ相応に変化してくるけど中身はなんだか中学生のころから変わってなかったりする。きっと40才になっても60才になっても80才になってもこのままなんだろうなと諦めると大分楽になったりもする。ということで今回はオーバーフィフティな(もっとかも)現役ロッカーたちの5枚! そうはいっても年齢は重ねるものだと教えらます。
PAULINE OLIVEROS『Deep Listening』
私はフェミニストではないけれど、もし、女性は物作りには適さないなどと言ってる人がいたら頭を切断して直接脳みそに爆音で聴かせてあげたい。彼女の演奏するアコーディオンとホルンのハーモニーが絶妙に溶け合い、西洋でも東洋でもない未開の地へといざなう。サン・ラやピーファンクの地球以外の土地の世界観にも似ているのだろうか。”Woman is the nigger of the World”?
Pauline Oliveros, Stuart Dempster & Panaiotis - Deep Listening
高橋悠治『Goldberg Variations』
コンサートのステージに現れた高橋悠治さんは、女性のような柔らかい物腰で、とても静かになでるように鍵盤を弾いていました。人は年齢を重ねるごとに男性は女性性、女性は男性性のかけらを拾い集めていくのかも?そんなことを考えてしまいます。私は高橋悠治さんが弾くバッハが一番好き!いつどこできいても変わらぬ空気感を作ってもらえるのです。
JONATHAN RICHMAN『A Que Venimos Sino a Caer』
初めて彼を見たのは映画『メリーに首ったけ』だったかな。この人のアルバムはどれを聴いても金太郎あめのようにどこを切ってもザ・ジョナサン・リッチマン! このアルバムはいろいろな国の言葉で歌われていますが、英語圏の人が他国の言葉で歌うのは何だか優しさみたいなものを感じる。何語だろうと彼は彼ですけどね。非の打ちどころなし! こんな大人になりたい!!!!
CAETANO VELOSO『Ce』
息子モレーノプロデュース作品。トロピカリズモ、サンバを超えてたどり着いたすきとおったな小さな泉のようなサウンド。カエターノのボーカルはとても豊かだけど音全体はとてもシンプルでオーソドックス。長年彼のバンドの中枢であるジャキス・Mは「彼は私よりも年上だけど彼には新しい音楽をいつも教えられる」と言っていた。ライブでニルバーナの「Come as you are」を熱唱していたのを思い出す。
浅川マキ『Darkness 1』
有無を言わせぬ歌詞とボーカルにクールなサウンド。そのコンビネーションはとても成熟した世界観を作り上げている気がします。近藤等則とのライブ映像をみた。音楽のライブというだけではなく舞台のようにどこまでも広がっていく空間がそこにはあった。私はカラオケには行かないけど、歌わなきゃ殺すと言われたら浅川マキを熱唱したいです(笑)。歌としての魅力も満載です!

VARIOUS ARISTS『Burning Ambitions』
昨日(4/7)の夢、赤い服着た主婦が銃を乱射してるの。きれいな女の人。シェリフさんが善良市民の皆さんに必死で呼びかけしてると容赦無くその善意を粉砕。わたしはその主婦に気付かれないよう必死。主婦版『Elephant』。春の夢は長くて浅くて、影響され易いようで、Punkのライブ見に行ったら、そんな青い春がわたしの夜に降りました。起きて思い出した夢、高校生の時に見た夢、大人に斧持って追いかけられる子供の夢。最後に円陣組まれて包囲され、「ゆーこと聞け」って斧やら槍やらを振り下ろされるところで目を覚まします。夢見てバランスとってるようで、なんか作ってる時にはこういうのを聞きます。こういう青い夢。まとめて青い夢。
フジ子・ヘミング『雨だれ』
フジ子・ヘミングさんの音聴くとガス・ヴァン・サントの少年みたいな人だなと思います。それも派手に抽出された中性的な、清潔なものの塊。電車とか乗れるのでしょうか。アルバム作ってた時はRavelのパヴァーヌをよく聴いてた気がするんですが。わたしの机の上にはミニ薔薇が咲いてます。乳白色。他の子に紛れて、この子だけいいにおい醸してたのですが、なぜかポツンと違う品種だったみたい。このアルバム聴くと胸にこんな花が咲きます。
FLYING RHYTHMS『Flying Rhythms』
“こういう気分”の時に聴きます。解説になってないけど……。で、もう、わーっとなります。何処其処からいいタイミングで入る色んな音にプルっと震えながら。気持ちよくわーっと、なります。音楽聴きながら車なんか乗ってたりして、丁度いいところで鳥が横切ったり、いいタイミングで、目の前が開けたり、計算と偶然と思い込みがゆるくハマる瞬間によく合う音。
APHEX TWIN『Richard D. James』
ガール/ボーイソングが好きなのでずっとリピートしてたら、耳にタコができました。ちっちゃくて半透明でかわいいの。たまに鼻歌まで歌うので便利。携帯音楽再生機要らず(嘘)。
戸張大輔『ギター』
ロマンチック。ステキ・マジック。頭文字取るとSM! バンブルビーのコンピ買った時に初めて聴いたんだけど、びっくりして涙がチョチョギレタ。わたしは視聴して良かったら買うってスタイルが殆どで、音楽に関わる生業してますが、じつはあんまり音楽に詳しくない……。ので、そんなふうに素敵な音楽に遭うと勝手に運命を感じてしまいます。幸せな瞬間。ちなみにそのコンピは『墨堤夜景』っていうのです。豊田さん大好き。
Will You Marry Me? / Stoned Green Apples
KYTHMAK128D 2,100yen (tax in)
2009.4.25 on sale
  1. Girls Don't Marry
  2. CAI
  3. 二人のシーズン
  4. I Wanna Fuck You (2009 Mix)
  5. Lipstick
  6. Sugar K (Yura Yura Teikoku Remix)
  7. Peter Pan (Luger E-Go Remix Short Edit)
Stoned Green Apples
モデルのAYA(Vo,G)とCASS(Vo,Dr)による、話題のレディース・デュオ・バンド。フライングVとドラムによるツイン・ヴォーカル/ツイン・ソングライトで、ギャルバンの新しい形を提示。2008年4月にミニ・アルバム『A red strange fruit was crushed with a little plosive sound,then it left me a green one.I bite it once in a while,when it rains.』をリリース。4月25日には、新曲のほか、ゾンビーズやAkon feat,Snoop Doggのカヴァー、ゆらゆら帝国によるリミックスやルガー・イーゴこと瀧見憲司によるリミックス(ベースはグループ魂の小園竜一)も収録した7曲入りミッド・アルバム『Will You Marry Me?』(初回プレスのみDVD付き2枚組)をリリース。
Stoned Green Apples official website
http://www.stonedgreenapples.com/
Stoned Green Apples official MySpace
http://www.myspace.com/stonedgreenapples