New Audiogram: オルタナティヴミュージック ウェブマガジン

テレコ的な音質、でも最高に粋です。

スウェーデンに留学してる友達からの借り物で、そろそろ返さなくちゃいけない。

あぁ、すごいな、って最近思って聴いてます。音もいい。

無論「What Goes On」をループして聴いてたわけじゃないです。なんかBEATLES、作業がはかどるんです。部屋の片付けとか、ここ数年、大掃除は毎年BEATLES聴いてる気がします。なんていうか、僕の中でほぼ唯一「音楽を離れて聴ける音楽」っていうか、BGMっていう意味ではなく、たぶん圧倒的に信頼してるのかも。

物心ついたときには家にあったCDです。たとえば、好きなピアニストじゃなくて「好きなキーボーディストは？」って訊かれたら、Richard Carpenterです！ って即答すると思います。潜っては出てきて、色付けてはまた潜って。すっごい愛じゃないですか？ 普通はそこまでヴォーカルに対して優しくできないし、そこまで俯瞰して把握できないです。

実はレコーディング終盤に引越しをしまして、CDの整理がついてなくて見つかりませんでした。なんかもうひとりピアノの誰かと共演してるライヴ・アルバムで、これがほんとに‥…ぐだぐだで！ 「だけどいい」ってわけでもない衝撃！ だけど、ある年代以降、日常を記録する媒体としてCDが存在してるっていう側面もあって、気取りすぎて背伸びしてふらふらしてるアルバムよりずっとずっと楽しいんです。そろそろ「アーティスト」を「ミュージシャン」に戻してもらいたいです。