Pay money To my PainのヴォーカルKこと後藤慶が昨年12月30日に急性心不全のため急逝していたことが発表された。
以下はオフィシャルサイトに掲載されたバンドからのコメント。
皆様へ
訃報
Pay money To my Painのボーカリストとしてデビュー以来多くの人に愛され続けていたKこと後藤慶が平成24年12月30日 朝、急性心不全のため横浜市内の自宅で逝去いたしました。31歳というあまりに早すぎる旅立ちでした。
なお、葬儀はご遺族の意向により近親者のみで執り行われます。昨年は精神的な疾患による体調不良で、大変苦しんだ時期が何度もありました。6月には最初の入院をする事態となりコンディションが整わず不本意なライブになってしまったこともありましたが、自分との闘いに打ち勝ち、徐々にKらしさを取り戻していきました。夏に出演したイベントでは、“これぞPTP”というパフォーマンスを見せ、自主イベントHOUSE OF CHAOSは完全復活を印象付けるライブでした。しかしそれも束の間、10月に入り再度入院しツアーキャンセルと既に活動休止の事態となったことは先にお知らせした通りです。その後Kは自らの病気と真剣に向き合い、克服してファンの皆様の前で元気な姿を見せられるよう地道にリハビリを続けていました。12/27にはメンバー4人で集まり今後の復帰プランを話しあう予定でしたが、Kが急遽体調を崩してしまった事もあり、改めて、年明けに行われる事になっていました。12/29にKからメンバーに届いた「年明けにみんなで会おう」というメールが、奇しくも最後の彼からのメールとなってしまいました。そんな中でのあまりに突然の事に、メンバー含め全てのスタッフがPay money To my Painとして共に走り続けてきたKという男を失ったことにとまどい悲しんでおります。
彼は常に強さと繊細さと共にありました。不器用で真っ直ぐな性格で、周りを振り回すこともありましたが、それ以上に人の気持ちを考える優しさを持った、
人に愛される男でした。今頃、彼の敬愛する仲間達と天国で再会し、いい酒を飲んでいることを心の底から願っています。
生前、Kに多大な応援を頂き、皆様には感謝申し上げます。
ファンの皆様とのお別れ会は、少し時間が経ってから行いたいと考えております。
なお、制作途中であったアルバムはKの歌を録り終えている曲もあり、何らかの形で発表したいと考えています。
最後に、年末年始の時期をはさんだため行政解剖による死因究明に時間を要したためオフィシャルでの発表が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
平成25年1月10日
Pay money To my Pain
メンバー、スタッフ一同
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PABLO
親愛なるKへお前に手紙を書くのはこれで二度目になる。
今思えば、Pay money To my Pain で一緒に歩んできた道も
この真っ白な紙に、一文字、一文字を書き連ねていく様に
全てが手探りで、いつも先の見えないまっさらな道のりだったよな。俺たちはバンドというひとつ屋根の下、お互いが本当の家族の様に
それぞれが関わりあい、生きてきた。
共に成長して学び合い、多くの地で多くを知り。
時には憎しみ合い、喧嘩もしたが、誰かが泣いている時は
その方を抱き、励まし合い支え合ってきたよな。
お互い気分の良い夜は、すげえ量の酒も酌み交わしたよな。さみしいよ、本当に。
リハーサルやライブで、俺が即興で演奏をした時、言葉にならない『なにか』を
伝えようと、よく歌ってくれたよな。
うまくいく時も、うまくいかない時もあったが、心からすばらしいと感じられる演奏が
出来た時は祈りが届いた様な暖かい気持ちになって、本当に満たされた気持ちになったのを思い出すよ。ライブが終わるとお前の周りにはいつも人だかりが出来ていて、
色んな人の想いや言葉、時にみんなの苦悩を、真剣に受け止めていたよな。
そんなお前を少し遠くに感じる事もあったけど、また次の日、同じステージに立って
Kの詩をギターに乗せて届けられる事に心からの誇りを感じていたよ。俺はKと出逢ってその不思議な詩の力や強い心、その優しい眼差しで本当に大きく成長できたんだ。
ありがとう、心から。でも、俺の気持ちをこんな風でしかKに伝えられないなんて、全くどうにかしてる。
今、改めて、Kとの『思い出しきれない』思い出を振り返ると
かけがえのない出来事や、心に刻まれた風景、
人生を左右する人たちとの出会い、そして、その言葉。
本当に両手じゃ、抱えきれないほど、沢山あったよな。これから、俺の旅とKの旅は違った旅になるんだよな。
俺は俺の旅を、KはKの旅を。これからも、俺は今自分の居る所で精一杯ギターを弾くから
Kが居る所に、俺のギターが音色響いてきたら、またあの詩をくちずさんでくれよ。
俺、届く様に一生懸命、頑張るからさ。さみしいけど、お別れだな。
さようなら、世界一のボーカリスト、K。
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T$UYO$HI
K、俺にとってお前はバンドのメンバーであり
友達としても特別な存在だったよ。
初めてLAにふたり旅に行ったこと覚えてる?
モーテルを借りてビールを買ってくる。ただそれだけの事でドキドキしたよな?
Kと一緒にBANDを組みたくて、
その為にまず旅に出るっていう俺の作戦は見事成功だったね。
海外でレコーディングしたり、いつもは観に行ってたSUMMER SONICに出演したり
かっこいいBAND達といっぱいLIVEしたよね。
アツイ思いをもったPTP BABIES達がいっぱいLIVEに来てくれた。
いろんな夢を叶えたね。俺の今までの人生で、一番一緒に写真に写ってるのもKじゃねーかな?
なんかあると一緒に写真撮ったもんな。でも、もっともっと一緒に音を出したかったし
いろんな景色を一緒に観たかった。
Kにも家族ができて一緒にBBQとかもしたかったよ。
誰よりも家庭を持つ事に憧れてたもんな…。
俺が人生で一番つらかったとき
手を差し伸べてくれたのもKだった。
あの時は本当にうれしかったよ。ありがとう
いつもビックリするほどマイペースで、
周りの人間はいつもやきもきしていたけど
ほんとに最後までマイペースな奴だよまったく…。
「俺たちは四人でひとつ」
最後までそう言ってた ね。
そういうバンドマンスピリッツが好きだったよ。まぁでも、俺は当分そっちには行く予定はないぜ!
ビールでも飲んでのんびり待っててよ。俺もこの先の人生。キツイこともいっぱいあるだろうけど
笑って話せるように頑張るわ。うん。んじゃ、ありがと。
またね。
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ZAX
まだお前が逝ってしまったなんて信じられない。
でも本当なんだね。
寂しくてたまらないよ。あっちでもあの綺麗な歌声を目一杯響かせて、美味しいお酒飲んで待っててな。
お前の後ろでドラムを叩けて幸せでした。
俺たちのスーパーボーカリストK。
愛してるよ。