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FLEET FOXES、本日ニューAL発売&メンバーによる作品解説全文公開!!
[2011-04-27]

FLEET FOXESが本日4月27日にニュー・アルバム『HELPLESSNESS BLUES』をリリースした。またこのリリースに合せて、メンバーのRobin Pecknold自身によるアルバム解説も公開となった!!

いよいよ本日、FLEET FOXESによる待望の新作『ELPLESSNESS BLUES』が発売となった。この発売を記念して、メンバーのRobin Pecknoldによるアルバム解説も公開に。アルバムの製作についてはもちろん、Robin Pecknold自身のの音楽的影響なども語られたこの解説、ぜひご覧になっていただきたい!!


僕の名前はRobin PecknoldでFLEET FOXESのシンガーでソングライターをやっていて、新作『HELPLESSNESS BLUES』を説明するためのプロモーション用のバイオグラフィをこうやって書いている。
 
バックグラウンドを少し話そう。バンドはシアトル出身で、メンバーは僕、Skye Skjelset、Josh Tillman、Casey Wescott、Christian Wargoと今作を手伝ってくれた新しい友達でツアーにも参加することになっているMorgan Henderson。バンドは最初僕とSkyeだけで中学時代に結成しずっとSkyeの寝室で曲を演奏していた。そしてシアトルに引っ越し、バンド名を決めて他のミュージシャンと会って一緒に演奏するようになり、今現在のメンバー達と出会った。Caseyは2005年、Chrstianは2007年にバンドに加わり、Joshは1枚目のアルバムをリリースする少し前にメンバーになったけどレコーディングの後だった。バックグラウンドとしてはこんな感じ。この情報をおもしろく書くのは難しいと思うけど幸運を祈るよ。
 
2008年にファーストアルバムをリリースし、いろんな人やメディアから思いがけずサポートをたくさんもらい、2009年10月までツアーをやっていた(本当はUSツアーをひとつかふたつやった後に2008年秋からセカンドアルバムの制作を始めたかったんだけどね!)。

レコーディングはシアトルにある70年代からやっているスタジオでデモの段階からスタートした。このスタジオは70年代からTriangle, Jon & Stu's, Reciprocal RecordingからHall of Justiceまで複数の会社の手に渡った経緯がある。NirvanaのBleachを含めたくさんの傑作がこのスタジオで生まれている。2009年10月にDeath Cab for Cutieとのリース契約が切れた後、僕達が幸運にも契約することができ再び曲作りに専念することができた。数ヵ月後、Joanna Newsomから彼女のライヴのオープニングをやる依頼がきた。彼女の熱烈なファンである僕は、彼女のオープニングに抜擢されたことをとても光栄に思い嬉しくって一人で演奏できる曲を作らなきゃと考えた。だから、このアルバムに収録された何曲かはこのツアーの前に作った曲なんだ。一人で演奏するということはクリアなリリックとインパクトの強いメロディをもつ曲を作ることにフォーカスするということだった。だから2009年の大半をソングライターっぽくない曲作りを手がけることをして過ごし、満足いかないことも多かったんだけど、このことが僕に普段とは違うことにフォーカスするチャンスを与えてくれた。

最初のNewsomのツアーの後、Dreamland Recordingでレコーディングするためにニューヨーク州ウッドストックへみんなで行った。ここは仲のいいバンドBeach Houseが前作”Teen Dream”をレコーディングした場所で、彼らからいいスタジオだったと聞いていた。そこでドラムとアコースティックギターのレコーディングのため12日間滞在した。Joshは今作でドラマーとして最高の仕事をしてくれた。創意に富んだパーツを書いてくれたし、彼の素晴らしいテンポとフィーリングのおかげで1曲をのぞいた全ての楽曲をメトロノームなしで録音できた。
 
そして、2010年5月から11月にかけてシアトルでの長いレコーディング期間が始まった。Reciprocal, Bear CreekやAvastといったスタジオでレコーディングしたんだけど、うまく行かないことも度々あった。まあ話せば長くなるけど、体調不良、スケジュールの問題、クリエイティヴ面での疑念、仕切り直し、曲の書き直し、新曲の作曲など色んな事があって長い時間がかかってしまった。最終的に2010年12月にシアトルにあるAvastでミキシングをしレコーディング作業を終えたわけだが、ギリギリまでヴォーカルやギターを追加レコーディングしたりリリックに手直しを加えたりしていた。いや、ギリギリというかほとんど間に合ってなかったかな。というわけで、デビューアルバムからほぼ3年の時を経てセカンドアルバムを完成させた。では音楽についてもう少し話をしよう。

新作の音はポピュラー・ミュージックから60年代中期から70年代初期のフォークロック、そしてPeter Paul & Mary, John Jacob Niles、 Bob Dylan、The Byrds、Neil Young、CSN、Judee Sill、Ennio Morricone、West Coast Pop Art Experimental Band、The Zombies、“SMiLE”時代のBrian Wilson、Roy Harper、Van Morrison、John Fahey、Robbie Basho、The Trees Community、Duncan Browne、the Electric Prunes、Trees、Pete Seeger, and Sagittarius他多数のミュージシャンからフォークの影響とインスピレーションを受けた。フォークロック、トラディッショナルフォークとサイケデリックポップを混ぜてグループヴォーカルハーモニーを強調させた音楽だと思う。今回大きなインスピレーションとなったのはAstral Weeksだった。音に反映されてないときでも、アプローチにインスピレーションを与えてくれていたりする。Van Morrisonのヴォーカルの剥き出しの感情やトランスっぽいアレンジも新作に大いにインスピレーションを与えてくれた。

 音的には"Grown Ocean"と"Bedouin Dress"もしくは"Helplessness Blues"といった曲のスライドギターの部分は若干カントリーミュージックよりに仕上がっている。12弦ギター、ハンマードダルシマー、ツィター、アップライトベース、ウッドフルート、ティンパニー、ムーグシンセサイザー、タンボラ、フィドル、マーキソフォン、クラリネット、ミュージックボックス、ペダルスチールギター、ラップスチールギター、チベタンシンギングボール、ヴィブラフォンなど様々な新しい楽器を使ってトラディッショナルよりのバンド編成でレコーディングをした。
 
OK!これでほとんどを説明できたかと思う。最後に話すのはタイトルのこと。"Helplessness Blues"というタイトルをつけたのには色んな理由がある。第一に何となくおもしろいタイトルだから。第二は、このアルバムのメインテーマのひとつでもあるんだが、自分が誰であるかとどういう人間になりたいか、あるいは最終的にどういう人間になっていたいか、そしていかに時にして自分自身がこれを阻む唯一の妨げになってしまっているかということ。この考えは収録曲のうちの何曲かで表現している。

読んでくれてありがとう。新作を是非楽しんでほしい!


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Helplessness Blues / FLEET FOXES

PCDT37 2,100yen (tax in) 初回限定盤
PCDT38 2,415yen (tax in) 通常盤
2011.4.27 on sale

01. Montezuma
02. Bedouin Dress
03. Sim Sala Bim
04. Battery Kinzie
05. The Plains/ Bitter Dancer
06. Helplessness Blues
07. The Cascades
08. Lorelai
09. Someone You’d Admire
10. The Shrine/ An Aurgument
11. Blue Spotted Tail
12. 静寂の祈り



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