EDITOR'S CHOICE:エディターたちが厳選した最新レビュー!

LIVE REVIEW

AA= "#2 Release Special Live"

2010.6.22 (tue) @ LIQUIDROOM ebisu, Tokyo

リキッドルームに着くとフロアは今日のスペシャルな一夜を心待ちにしているオーディエンスで埋め尽くされていた。明らかに臨戦態勢に備える猛者達が多く集っている。これから始まるであろう、ラウドなショウの予感とは対照的に、クラシックなSEがフロアに妙な高揚感を与えている。AA=の1年ぶりの新作『#2』を携えて行う初のワンマン・ライヴは特別な夜になりそうだ。

BITがクラッシュしたノイジーなクラッシクのSEが止まると場内は暗転。「prologue {2+2=4}」と共に姿を見せたメンバー全員の装いはなんとフォーマル・スタイル! それに顔にはシンボルの豚の仮面!(ステージ袖のクルーまで豚の仮面!)異様な雰囲気でステージに姿を現したメンバー。オーディエンスに目の前の状況を把握する間も与えず「2010 DIGItoTALism」のシーケンスが流れショウはスタート。今日のリキッドルームは明らかに何割増かで出音がデカイ。フロアのテンションが一気にピークを迎える。オーディエンスは爆音に身を委ね思い思いにフロアの雰囲気を楽しんでいる。「INDUSTRIAL」でメンバー全員が豚の仮面を脱ぎ捨て、ライヴは一層の戦闘モードへ突入。「BASS JUNKEES」へと前半戦のアップテンポなセットリストを怒濤の如くプレイしていく。音楽と完全に同期を果たしたビビットで象徴的な照明、人間とマシーンが作り出すグルーヴを"色彩"により唯一無二の特別な空間へと導いている。

AA_1.JPG

曲間のフロアにしばしの静寂が訪れたのもつかの間、TAKESHIの「GREED...」の囁きでフロアの平穏がカオスへと変貌を遂げる。『#1』を経て『#2』へ到達したメンバーが、よりAA=というバンドを意識し、自由に自身をを表現している事を強く感じることができた象徴的な1曲だ。メンバーとオーディエンスとのより一層の一体感が形成されて行く。小島のハードかつポップなギターから始まる「meVIR」でフロアが激しくピースフルに揺れる。一転、ヘヴィな4つ打ちが全面に強調された「BPMaster」では狂気の縦ノリ・レイヴ会場へ。時折、ベースのネックをおもむろに握り締め、フロアに佇み視線を送るTAKESHIの姿が印象的だった。さらに続くAA=の新境地「4 leaf clover」では叙情的なメロディ・センスを聴かせ、TAKAとTAKESHIが丁寧にと歌い上げる一面も見せてくれた。

AA_2.JPG

終盤の「TEKNOT」ではTAKESHIはステージ上手に設置された自身の"基地"に身を構え、シーケンスとフィルターのエンベロープを有機的に変化させる。ブースにかけられたドロップには「MASTER OF DISTORTION」の文字。正に歪を司る者の名に相応しく、ベースとシーケンスを持ち替え、思いのままに曲を奏で、ラスト「F」と「FREEZE」で完璧なまでにAA=『#2』の世界をすべてのオーディエンスの目と脳裏に焼き付け、4人はステージを後にした。

AA_3.JPG

「epilogue{sonata no.8}」のフレーズがループされるステージにTAKESHIが1人で現れ、オーディエンスに向かい感謝の合掌。互いの健闘を拍手で讃えTAKESHIは静かにステージを後にし、今日のステージに幕を下ろした。

AA_4.JPG

Text : Tomoyasu Tanaka (New Audiogram)
Photo : Teppei Kishida

-Set List-
01. prologue{2+2=4}
02. 2010 DIGItoTALism
03. INDUSTRIAL
04. BASS JUNKEES
05. GREED…
06. meVIR
07. BPMaster
08. 4 leaf clover
09. TEKNOT
10. F
11. FREEZE
12. epilogue{sonata no.8}




EDITOR'S CHOICE LIVE REVIEW : "#2 Release Special Live"
PREMIUM : AA= 『#2』 Interview



AA= OFFICIAL WEBSITE
AA= OFFICIAL MySpace

New Audiogram: DISC REVIEW
LIVE REVIEW: MONTHLY ARCHIVES
LIVE REVIEW: SEARCH
LIVE REVIEW: ARCHIVES