2009.12.1 (tue) @ Shibuya AX, Tokyo
今年のSOIL&"PIMP"SESSIONSは7月にヨーロッパ・ツアーを敢行し、その直後にはフジ・ロック・フェスティヴァルに出演し、そして9月に6枚目のアルバム『6』をリリースするなど、相変わらずの多忙さだった。その1年を締めくくる全国ツアーの東京公演である。

ライヴは『6』のオープニング曲でもある「SEVEN」のジャズ・セッション的演奏でスタート。当然ながら最新作『6』からの曲をメインに演奏していくのだが、ツアーも終盤とあってどの曲もスタジオ盤よりも格段パワフルになっていて、かつ自由度も高くなり、エネルギッシュにグイグイ押していく。社長が「今日の音は今日しかない、だから悔いのないように楽しんでくれ」という熱いセリフでアジり、フロントのタブゾンビと元晴が身軽なアクションで動き回り、後方のリズム系3人がしっかり支えつつ暴れまくる、というこのバンド特有の構図も、もはや鉄壁でチームワークも絶妙だ。

この日はツアーでも大きめの会場ということで、4曲でVJの映像を入れるという試みもあった。「MIRROR BOY」などはグラフィカルな幾何学模様だったり、「My Foolish Heart」では花や雪をあしらったエレガントな映像だったりと、それぞれの曲に合わせたヴィジュアルを見せていて、これがなかなかに新鮮。力で押すだけではなく視覚的要素も加わって、ダレることがなく飽きさせない。

中盤にさしかかり、グルーヴィなエスノ・ファンク「PAPA'S GOT A BRAND NEW PIGBAG」、メロウなジャズ・ナンバー「My Foolish Heart~crazy in mind」ときたところでフロントの3人がいったん引っ込み、丈青、みどりん、秋田ゴールドマンによる別バンド=J.A.Mのコーナーだ。ラテン・ビート風のセッションで、3人だけなぶんグルーヴがよりぶっとく、よりタイトに引き締まっていて、本編よりもさらにダンサブルな演奏を聴かせる。ちなみにこのバンド、来年早々にアルバムをリリース予定らしい。
ここからの終盤はアッパーなナンバー連発でたたみかける。「Fuller Love」ではみどりんと元晴が向かい合ってバトルを展開し、「SAHARA」では元晴がさらにヒートアップしてスピーカーの上でプレイし、必殺サンバ・ナンバーの「Fantastic Planet」では観客から大合唱が沸き起こって大団円へ。このあたりの膨大なエネルギーは、長年鍛えられてきたライヴ・バンドとしての底力というべきか。2度のアンコールにも応じ、最後は「SATSURIKUニューウェイブ」で終わった。

彼らは国内ジャム系インスト・バンドの中でも筆頭と言える存在になり、人気も実力もすっかり安定した感があるが、それでも落ち着いた風にはならず、常に勢いとフレッシュさを持っているところが魅力だろう。昨今同種の若手バンドがどんどん増え、このシーンに活気があるのも、SOILのようなバンドがしっかりと動いているからではないだろうか。来年の活動にも期待。
Text : Mamoru Koyama
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