音楽シーンにとっても激動の1年だった2010年。その1年を象徴する作品とは? 2010年の音楽を総括する意味も込めて、New Audiogramになじみの深いアーティストたちにベストな3作品を挙げてもらいました! 自分の中のヒット作や心を動かされた作品がズラリと並んだラインアップが2010年のシーンの動向を映し出します! Q. 2010年に発表された作品でBESTだと思うものを3枚挙げてください。また、その選出理由もお答えください。 Q. あなたにとって2010年とはどんな日々でしたか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2010年を振り返って】
今年は全体的に何か漠然とした大きな出来事の前兆のような一年だったと思います。LITEが今まで積み上げて来た事の成果と整理をし、今後についても考える時期が来たのでしょう。なので来年は大きな事が起きると思います。今後も活動を楽しみにしていてください。
【コメント】
自分のiTunesを改めて見て、再生回数の多かった上位を単純に並べてみました。ごく個人的趣味のつもりで聴いていたものなので、凄まじい偏り方に不安を感じないこともないですが、これはこれで、今年の自分の活動において様々な意味や形で影響をおよぼしてくれた作品たちでもあると思います。 【2010年を振り返って】
アルバム制作〜発売、稚内から石垣島までバンド史上最多公演数のツアー、よみうりランドのワンマン、ナレーションの仕事を始める等々、活動とそれにともなう生活の中から学ぶことが多すぎたので、整理しておかないと確実に来年が大変になります。
【コメント】
M.I.A.:普段自分があまり聴かないジャンルの音楽ですが、たまたまCDショップで試聴して衝撃を受けました。ただただ強烈。 80KIDZ:ポップな曲調にLovefoxxx(CSS)の声がメチャクチャ合ってて、聴いててホントに気持ちいいです。ラインのようなパキパキしたギターの音もカッコイイ。 The Chemical Brothers:今作も相変わらず音が洗練されてて隙がないし、1、3曲目等、ヴォーカルのある曲のメロディも声も好きです。 【2010年を振り返って】
毎年一緒なんですが、ライヴと制作に明け暮れる日々でした。それが個人的には一番健全で充実した日々です。
【コメント】
優しくて、切なくて、美しいメロディ。そんな曲が、結局好きだと再確認。アコースティック楽器と電子楽器(エフェクト処理)のバランスが心地良い3枚です。 【2010年を振り返って】
シングル2枚、アルバム1枚、初の全国ワンマン・ツアー、夏フェス、単独日本武道館公演。09年から比べてバンドとしての経験値が上がったことは勿論、スタッフ含めたチームとしての連携、結束がより濃密になった事が大きく体感出来た1年でした。個人的には、酒で記憶が飛ぶようになってきた危険な1年でした(笑)。編集長、その節はご迷惑おかけしました。
【コメント】
これでもかと権威を見せつけた豪華絢爛なヴィデオといいアメリカン・プロレスばりの茶番的プロモーションといい今年の蟹江さんには存分に楽しませてもらいました。クリムゾンをサンプリングした「Power」のジャンルの壁なんて越えてやるぜ的クロスオーヴァー感覚(ロック・ファンも買ってくれ的商売上手感覚ともいう)をはじめ、ファッションやらアートワーク、ゴシップすらも全部ひっくるめてカルチャーに君臨してやろうという気概。ロック畑にこういうヴァイタリティ丸出しの人いないですよね。見習いたいです。THESE NEW PURITANSはコンセプト・アルバム感が最高。DELOREANはマンチェ感が最高。 【2010年を振り返って】
今までで一番、日本道路公団に貢献した年。自宅からスタジオの往復のため毎日のように高速道路を利用したから。公団への投資によって生まれた大作アルバム『dynamo』聴いてください。
【コメント】
2010年、年内一番回数聴いたものです。選んでみて、たまたまだと思いますが日本の人達ばっかりです。いいと思います。日本人でよかったな、日本語がわかって良かったな、そんな感じです。音楽+言葉が刺さったのかもしれません。わかりませんが。多分そんな感じです。 【2010年を振り返って】
今年は驚くほど色んな出来事があってまとめるのに苦労しますが、一番はやっぱり人との出会い、繋がり、が大きかったんじゃないかなと、思います。それは今に始まったことじゃないにしても。改めて自分と人との関わり方を考えた一年でした。感謝、感謝の一年でした。ありがとうございます。
【コメント】
DABOさんのアルバムといい、カジさんのアルバムといい、日本語の言葉の素晴らしさに改めて感動した1年でした。パンチラインは美しい、と感じました。Chilly Gonzalesのアルバムは予想以上の素晴らしさでした。その他には自分の高校生の頃に買ったレコードとか、相変わらずヒップホップばかり聴いていた2010年でした。 【2010年を振り返って】
ライヴ、DJ、移動ですね……。それにつきます。
【コメント】
今年の3枚、と思い浮かべると、わりとすんなり出てきた。並べてみて気付いたこの3枚の共通点、それはピアノ。01はジムさんがプロデュースしたBurt Bacharachのカヴァー集。参加アーティストの殆どが日本人で、皆さん素晴らしいパフォーマンス。02はTEASIの傑作。旅のときは、必ず、何度も聴いた。風景が増幅されて迫って来る。03はアントニーさんの痺れる声とピアノ、他にも少し音は入っているが、演出的な彩りといった感じで、主軸の声とピアノだけが朗々と心に響く。 【2010年を振り返って】
今年は、自分にとっても周りにとっても、不幸、不運な出来事が多くあったが、だからこそしっかり進んで行かなければ、という思いも強まった。決して悪い年ではなかった。音楽的には、数年前より、洋邦の流行の音楽やシーンに完全にシラケていて、折り合えない焦りの様なもの感じていたのだが、自分が生まれた頃の、馬力のある特異な音楽や映画にたくさん触れることで、しがらみが取り払われ、流行とは解離した、シンプルな創作意欲を、改めてしっかりと獲得できたように感じている。
【コメント】
THE STREETS:曲がいい。ビートと、メロディ。音作り。すべてがかっこいい。2009年に出来た曲っぽいけど……。 Katy Perry:この時代にこれだけ明るい楽曲を提供できるのがすばらしい。この曲のサビ感はすごい Cee Lo Green:Katy Perryと同じ理由だけど、とにかく歌詞が最高。楽しすぎる。ついでですが、Jamie. Tの『Kings&Queens』、このアルバムは日本盤が2010年で、今年一番聴いてました。 【2010年を振り返って】
今年はそんなに売れてないのに休みがなく毎日働いてる気分でした。来年はもっと売れたいです。
【コメント】
今年も沢山の音楽を聴きましたが、中でも特に好んでリピートした作品を挙げてみました。まずは、FOALS。1stのときは掛け声としての役割が多かった歌が、今作はより重視されていて単純にグッときてリピート。そして、Fang Island。おもちゃ箱のようなにメロディが飛び交いゴリゴリとリフで押してくるパワーに心踊りリピート。インスト5人組ってところにも勝手にシンパシー。最後は、People In The Box。もうずっと大好きなピープルの2ndフル・アルバム。コード進行、メロディ、歌詞、全部緻密に計算されていて嫉妬。確信犯的な犯行にドキっとしてリピート。 【2010年を振り返って】
2010年は、mudy on the 昨晩にとって、新ギタリストの桐山良太が加入してから初めてのアルバムを出したり、全国35本にも及ぶ長いツアーをやったり、フェスに出たりと、初めての事も多かったですし、すごくチャレンジと試行錯誤の1年だったように感じます。もちろん失敗や悔しいこともありですが。製作もライヴもどちらも濃い1年でした。毎年のことなのですが、ライヴを沢山して、バンドは修行僧のように鍛わっています。それはずっと続けていきたい。たくさんの素晴らしい出会いにもつながっています。今年も音楽を通じて出会えた人たちに感謝です。来年もよろしくお願いします。
【コメント】
01:これぞ2010年型ダンスロック。今年最も聴きまくった一枚。去年のPHOENIXばりに。 02:脱エレクトロからのバンド路線をついに完全にモノにした傑作。 03:今の日本で最も個性を感じるバンドのひとつ。不器用で無鉄砲なところも良い。 【2010年を振り返って】
2010年はベストを尽くせた年。アルバム『CREATURES』のツアーがとても大きかった。今までになく、成長していく自分を感じた。フジロックではまだまだちっぽけだと思い知らされたけど。音楽、ロック・ミュージックを見つめ直し、ストレイテナーというバンドの在り方を改めて見つめ直した一年。
【コメント】
HARLEMはガチャガチャしながらもひたすら良いメロディでどこかラモーンズを思い出してしまう。夏に一番聴いたかも。SERENA MANEESHは春頃に燃えまくった1曲だけでベストディスク入り。4ADからというのも最高。MAGIC KIDSは文句の付けどころが無い名盤なのではないでしょうか? 【2010年を振り返って】
POPな1年。出てくる新譜も自分から出るものも。パンっとはじけたようなモノが多かった気がします。
【コメント】
今年は作曲とレコーディングに大半を費やした一年で、期間中は何を聴いてもサウンドがどうだ、構成がどうだ、詞の内容がどうだとディテールにばかり耳が行って作品を楽しむ余裕が無くなるんですが、ここに選んだのはワタシの穿ったアタマをすり抜けて真っすぐココロに入って来た作品たち。共通するのはウタと言葉。そこに揺るぎないモノを感じました。あとは何度か対バンした"ねごと"というバンドが良かった。演奏された中にひと際輝いてる曲があったのでメンバーに尋ねた所、未だ音源化していないとの事。今後が楽しみです。 【2010年を振り返って】
2010年は実験期間と謳いつつライヴ、曲作り&レコーディングを平行して行いました。その結実として12月8日に2年ぶりの新譜『STRUGGLE』をリリース。この作品自体が2010年モーサムのドキュメンタリーになっているので聴いてもらうのが一番早いのですが、もがき抗い挑み続け、何かを掴み取った一年でした。
【コメント】
dry river stringは最高の1stアルバムを作っちゃったなぁ。ホシカワの声とメロディ・ラインはなんか知らんけど、素晴らしいと思う。胸がザワザワする。M7の「Moment’s lotus」って曲が名曲過ぎ。泊まれないホテル、ホテニューちゃんは作品ごとに洗練され、バンド感は高まってすんばらしくかっこEくなっていく。旧曲のリアレンジが中心だけど、そのさじ加減も絶妙で、ちょっと腹立つ。M5の「Dawn」がすごく好き。CRO-MAGNONの新譜は、今までと趣向を変えて全曲Vox or Rap入り。コラボレーションしてる人選も抜群のセンス。楽曲の方向性など全て正解。こんなアルバム聴きたかった! と思わせる内容。七尾旅人くんとのFading Echoが本当に最高。ちょっと言葉的は矛盾するけど、現行日本オリジナル同世代的フィリー・ソウル。 【2010年を振り返って】
んー。そうですね……、っていうか、もう2010年終わりか……、早いです。4ヶ月くらい前に正月だった気がする……。
【コメント】
AS MEIAS:実は、このグレートでビューティフルなアルバムに私、吉野功がドラム・チューナーとして関わらせて頂きました。ドラムの塚本氏と知り合ったのは10年以上前で、ヴォーカル・ギターの高橋氏とは最近、ゾンビとメシュガー(スーパー・グレートなメタル・バンド)好き友達になりました。凄く聴いてみてほしいアルバムです! EARL GREYHOUND:去年も、ここでベスト3を書かしてもらいましたが、前回に続いてニュー・アルバムも選出! 相変わらず音もビジュアルも完璧! KILLING JOKE:中学生の時に聴いて以来、私の永遠のナンバーワン・バンドです。曲作りでドラムを考える時に、どうしても頭の中でKILLING JOKEが浮かんでしまい困ってます。 【2010年を振り返って】
今年も色々ありました。メジャー・デビューをしてアルバム・リリース、マスドレ初の海外ライヴ、吉野父と母が、さいたまスーパーアリーナでのライヴで、初めて息子のドラム姿を生で見るも、マスドレの爆音に「もうライヴには行かない」と言い去る父。けど、その父が物販に並んでたマスドレ・ファンの子に「このバンドのドラムは私の息子なんです」と逆ナンまがいな恥ずかしい発言をしていたという情報を入手。ご勘弁願います。マスドレは、現メンバー3人での活動は今年で終わりましたが、ふたりで新たに活動していくので応援宜しくお願いします! |
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実際に個人的に今年一番よく聴いたCDたちです。TERA MELOSの考え抜かれた展開と自由さ、Serphの優しいメロディと、美しい音の粒、MOROHAのリリックの世界観と強い意志、全てが今年の僕に何らかの影響を与えてくれました。ありがたいことです。