2011年も残すところ、あとたった1日! 日本にとっても、そして音楽シーンにとっても決して忘れることのできない大いなる試練の年でもあった2011年。その1年にミュージシャンたちの心を強く動かした音楽作品とは……? 2011年の音楽を総括する意味も込めて、New Audiogramになじみの深いアーティストの方々に今年のベスト3作品を挙げていただきました! 自分の中のヒット作や心を動かされた作品がズラリと並んだラインアップが2011年のシーンの動向を映し出します! 1年の終わりにぜひご一読ください!! Q1. 2011年に発表された作品でBESTだと思うものを3枚挙げてください。また、その選出理由もお答えください。 Q2. あなたにとって2011年とはどんな1年でしたか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■2011年はどんな1年でしたか?
今年一年は個人的にビートやベースMUSIC等UKから新しいサウンドがどんどん世界中に広まったように感じた一年。そんな流れに対比するかのようにChilwave以降のBANDCAMP等を駆使した新しいアーティストもUSAレーベルから量産された印象。そして世界中ではフィジカル媒体から急速にデジタル媒体であったり、既存の音楽システムに逆らった形でのリリースが続出した気がします。ジャンルのクロスオーバーも急速に進み、2011年は商業的な名作は無かったかもしれないが、より自由になり、より細分化されていった印象です。それは僕らアーティストにとってポジティヴなことで、面白い1年だったと思います。
■上記、3枚を選んだ理由は?
他にも多々、感化受けた作品があるなかで、特に感化受けた作品です。 ■2011年はどんな1年でしたか?
2011年は自然から文明がいかに影響を受けるかが明瞭であった様です。変化や進化の過程に、先にある自然にも目を向けるという視点が必要だと思います。音楽もまたそんな視点を持ちつつ保ちつつも様々起こる変進化のなか適した視点を手向ける必要がありますね。
■上記、3枚を選んだ理由は?
ADELE『21』は言わずもがなの大ヒット・アルバム。その歌唱力はもちろんハスキーでブルージーな歌声がピカイチ。それでいてずっしりと重厚。2011年絶対外せないアルバム。Ed Sheeranは優しくキメ細かい骨太な歌声。それがアコギとピアノ主体の楽曲によく合う。とにかくメロディーが素晴らしい。『+』というタイトルもポジティヴなイメージがしていい。ジェイソン・ムラーズ好きにおすすめ。 COLDPLAYの『Mylo Xyloto』はきらびやかで明るい。もちろん美しい。今までのCOLDPLAYはじわじわくる印象があった。今作は入口から掴む。バンドが進化しても純粋さを失わない声がいい。カラフルなジャケもナイス。 ■2011年はどんな1年でしたか?
2011年は自分にとって再構築の年。今までやらなかったこと、やれなかったことに積極的に挑戦出来た2011年でした。来年も頑張ります。
■上記、3枚を選んだ理由は?
何も考えずに聴ける曲や目に映る景色に彩りを与えてくれる曲を今年はよく聴いていました。 ■2011年はどんな1年でしたか?
2011年は、きっとこれから何度も振り返る年です。 僕らが今この時代に生きていることも、音楽と向き合うということも、こんなに裸で沈思黙考させられることはありませんでした。これからどう生きてどんな音楽をやっていくのかを考えていく上でも忘れられない年 忘れたくない年です。
■上記、3枚を選んだ理由は?
『James Blake』→必要最小限の音と、素晴らしい歌の組み合わせにとにかく感動しました。『Nine Types of Light』→今作も独創的で聴いていて気持ちいいです。『Wasting Light』→ロックのカッコよさを思い出させてくれるアルバムです。 ■2011年はどんな1年でしたか?
一生忘れることのない年です。何気ない普段の生活、俺達にとっては音楽を作ったりライヴをする毎日、それを出来る毎日がどれだけ幸せな日々なのかということをあらためて痛感しました。
■上記、3枚を選んだ理由は?
Fから始まるアーティスト攻めで選びました。 『Torches』 →突然変異では決してないけれど、新しい感覚のバンドが出てきたぞ!というような刺激を与えてくれる1枚。 『Metals』→熟練の技も肩の力を入れさせず、自然体のまま聴かせてくれる生楽器が心地良い。古くさい音作りも、耳障りが良くて好き。 『Foreign Language - Remixes』→前作『Crave You』から好きになったアーティスト。ビートはディスコなんだけど哀愁があって、女性ヴォーカルも艶やかで魅力的。 ■2011年はどんな1年でしたか?
シングル2枚、アルバム1枚、映像作品2作、ツアー2本、夏フェス等とバンドとして走り続けた1年でした。それからミュージシャンとして、バンド・メンバーとして、音楽にどう関わっていくかを考え、模索し続けた一年でもあります。 「何をするべきか」よりも「何が出来るのか」という事に着眼点を置き、挑戦して模索して、今、振り返れば少しだけ見えてきている気がします。今年の成果が作品やライブに反映できるよう、来年も走り続けるので応援よろしくお願いします。
■上記、3枚を選んだ理由は?
1は一番刺激的だった一枚。 2は一番聴いた一枚。 3は一番スルメだった一枚。 ■2011年はどんな1年でしたか?
自分を探し続けた一年。とりあえずコンビニに売ってない事だけは分かった…。
■上記、3枚を選んだ理由は?
01:WILCOに関しては昔からのファンでして、マストアイテム! 02:通産四枚目となるアルバム。ミドルになりつつもヘビィーな重低音!サイコー 03:理由:英国伝統のロイヤル・アルバートホールでのライヴ映像+CDセット。かなりのお得感。彼女の、唄うという行為そのものがぎっしり詰まってます!「SOMEONE LIKE YOU」名曲。 ■2011年はどんな1年でしたか?
2011年は、たくさんライヴをしました。ライヴもたくさん観ました。サマソニで観た、少女時代!!フジで観た、ウィルコ!!ネストで観た、セバドー(笑)!! 来年は、フジにローゼズが来るとか?! 楽しみになってきましたね?
■上記、3枚を選んだ理由は?
2011年は名盤の「豊作年」であったような気がします。 Hi-STANDARD&AIR JAMの復活に象徴される"蘇る伝説"、その大きな伏線となった難波さんの「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」は日本メロコア界の新たな夜明けのように直感的に感じ取る事ができました。中学生の時に初めて聴いた難波さんの声と衝動が確かにそこにありました。アジカンが放った「マジックディスク」には、第一線に君臨するロックバンドの"ひとつの到達点"を圧倒的に見せつけられ、中毒になり、全曲歌えるようになってしまうほど聴き込んでしまいました。CROSSFAITHはとにかくその存在感とライブの圧倒的なパワーに対して心からリスペクト。「The Dream, The Space」をきっかけとした彼らの台頭はハードコア/メタルシーンといった(良い意味での)クローズドでコアなシーンにだけではなく、そこを飛び出してもっと"広いくくりの音楽シーン"にこれから大きな影響と活性を与えてくれることを確信しています。 ■2011年はどんな1年でしたか?
僕個人、そしてTOTALFATにとって2011年は「変革」の年になりました。 上半期はアルバムリリースとツアー、自分たちのキャリア最高キャパの渋谷AXに向かって全力で走り抜き、大成功に終わったのを足がかりに、自身初の日本語でのツービートメロコア・シングル「Place to Try」をリリースできました。これまで守ってきた英詞のスタイルから一歩踏み出すことにはバンドの内側でたくさんの懸念や論議が為されましたが、その全てを乗り越えてたどり着いた内側の「変革」はきっと2012年以降への大きな糧になると思っています。 TOTALFATを支えてくれているファンのみんな、今年も最高の年になりました。本当にありがとう!まだまだ闘わなければならない事がたくさんある世の中だけど、2012年も音楽とともに笑顔で一歩ずつ前に進んでいきましょう!
■上記、3枚を選んだ理由は?
ジャンルはバラバラですが、ツアー移動中など結構な頻度で聴きました。 何か聴いてて気持ちよく感じた作品をあげました。 他にもいいアルバムたくさんありましたが、単純な感情、1.優しい 2.楽しい 3.美しいみたい感じの理由で選択しました。 ■2011年はどんな1年でしたか?
個人的には僕が関わっている5つのバンド全ての音源を出しました。 他にもプロデュースした作品もあり、音楽的に生産性のある充実した年でした。 しかし、今年は震災を経験しました。2012年はいい年になるよう願うとともに、 ひき続き被災地の方々の為に、微力ではありますがなにか自分なりの支援活動をさらにあちこちでできたらと思ってます。
■上記、3枚を選んだ理由は?
今年よく聴いたやつ。 1 チープなアナログ感の演出を強烈な歌でまとめあげるオリジナリティ。LITEでSXSWに出たときにライブを見る事が出来たものでかかった。大国アメリカに敬礼。 2 とりあえず、神。 3 夜は最後まで聴けないこともしばしば。 ■2011年はどんな1年でしたか?
今年一年はアルバム『For all the innocence』で長年やりたかったことをやれたのがよかった。やりきった感のある一年だけど、ようやくスタートラインに立った感もあります。これからのLITEの活動もお楽しみに。
■上記、3枚を選んだ理由は?
すべて今年リリースされた作品ではないですが、どれもよく聴いたアルバムです。 ■2011年はどんな1年でしたか?
今年も、たくさんよいアルバムを聴けた年でした。
■上記、3枚を選んだ理由は?
『James Blake』:今後数中年、語りつがれるであろう、マスターピース。来日公演も圧巻でした。今年のベストライヴもJames Breakでした。アホみたいな表現で申し訳ないですが、凄いとしか言いようがないです。久しぶりに本気で天才を見た! と思いましたね。楽屋で会った本人はまだあどけない少年だったのが、印象的でした。 『The Social Network Soundtrack』:2010年リリースの作品ですが、今年のアカデミー賞獲ったので。内容云々よりも、ミュージシャンがアカデミー賞を獲得するインパクトが格好良すぎます。ミュージシャンとしてカッコいい歳のとり方してます。見習いたいです。 『experienced』:ライヴ盤がバンドの集大成なるとは思ってもいませんでした。作品として聴ける貴重なレコードです。こういう臨場感と緻密さが同居してるライヴ版ってあんまりない。思い付くのはピンクフロイドとかかな。こういう作品に巡り合えて、バンドやってて良かったなって思いました。 ■2011年はどんな1年でしたか?
日本人の誰にとっても重要な年だったのは間違いないと思いますが、自分たちとしては、ミュージシャンとしてどんな生き方をして行くのかをもう一度問い直す時間になりました。目立ったリリースもなく、ライヴの本数も最小限に留めていましたが、3.11以降は精神的に本当にキツかったです。いろいろ考えてしまって。悶々とスタジオで2人で過ごす時間が多かったです。でも今は晴れ晴れとした気持ちで2012年を見据える事ができています。やっと新しいステージに立てているような感覚。2012年、すごいことになりますよ!
■上記、3枚を選んだ理由は?
3月の震災以降、全ての歴史や地図が書き換えられてしまい、目に見えない恐怖と闘う日々を強いられた人々が沢山いらっしゃった中で、我々ミュージシャンも様々な葛藤を経ながら、どんな形であれ、ある意味「癒し」を提供しようと奔走してきました(2012年も続けますが)。そんな中で意識してるしていないに関わらず、個人的に癒されたし、これは多くの人を癒すのではないか、という選択基準で選んだ3枚です。音楽性も居住地もバラバラではありますが、みんなそれぞれ何らかの抑圧を自ら発信する音楽でポジティヴに跳ね返している様は、聴いていてとても勇気付けられます♬ ■2011年はどんな1年でしたか?
本当に沢山の大切な人々とお別れしなければならない一年だったような気がします。別れそのものも辛いのですが、ネットによる勝手な憶測やすれ違いもとても辛く悲しかったのが印象的でした。勿論、震災に関しては、当初自分も闇雲にTwitterを利用してRTしまくってしまったので、すれ違った人々だけを責めているのではありませんが、やはりそういった観点からも行政という物の役割をいつも以上に感じた一年でもありました。結局、自分にとってのPUNKやROCKとは「政治性を喚起させる音楽」に他ならず、奇しくもそれは本来自分が目指している方向なので、迷いなく音楽を続けたいと思わされました。
■上記、3枚を選んだ理由は?
ADELE:やはりヴォーカリストとしての歌唱力の凄さ!! Rachael Yamagata:歌声の持つ雰囲気に癒されるのとそれに伴う楽曲の良さ!! Panic! At the Disco:楽曲のノリの良さとキャッチーなところ!! ■2011年はどんな1年でしたか?
今まで蒔いて来た種から、やっと芽が出始めた……そんな一年だったかな。
■上記、3枚を選んだ理由は?
01:出るとは思っていなかったセカンド・アルバム。そしてファーストを凌ぐ完成度。アンダーグラウンドうんぬんとかポストかんぬんとかの域を越えてきた。 02:進行形のThe Strokes節を鳴らし、王者の貫禄とハイセンスさを証明した喜びの傑作。 03:the HIATUSというバンドとしてのポテンシャルを余すことなく発揮した感動のド名盤。 ■2011年はどんな1年でしたか?
ストレイテナーのバンドとしてのあるべき姿、鳴らすべき音に真っ直ぐに向き合うことを純粋に楽しめました。 そして年末にはentのセカンド・アルバムが完成し、2012年ミュージシャンとしての新境地へ踏み出す覚悟もできてます。
■上記、3枚を選んだ理由は?
1と2は3月アメリカ・ツアー中にオースティンで買った2枚。道中ずっと聴いてたのでいろんな景色を思い出す。特にIron&Wineの「Walking Far From Home」は必泣。Jonnyは5月に来日した際ソロで前座サポートした。音も人柄も最高だった。ノーマンとTFC「The Concept」をデュエットしたのは一生の思い出。ハタチの頃の自分に自慢したい。 ■2011年はどんな1年でしたか?
3月のアメリカ・ツアーでいろんな経験をした。震災直後という事もあっていろんな感情が渦巻いた。いかなるトラブルも我が糧とし、これからも純度の高い騒音をクリエイトする所存でございます。
■上記、3枚を選んだ理由は?
今年リリースされたアルバムの中では再生回数が最も多かった気がします。どれも色調範囲が広く、奥行きがあり、素直でてらいもなく、悲しく、渋く、図太く、根本的にロックしているので、まだ聴いていない人にはこの3枚がもたらす高揚感をぜひとも体験して欲しいと思います。この機会に乗じてついでに挙げておきたいのが、並外れた狂気と長寿に圧倒されたが再生回数はまだそこまで多くなかったDavid Lynchの『Crazy Clown Time』 とBRUTALの『Truth - End Time』の2作です。
■上記、3枚を選んだ理由は?
ボクにとって3枚ともパッションを感じるアルバムだったので選びました。 『Star Of Love』はヌルい自分にいつも喝を入れてくれるのでThank youパッションです。『Monitor』は2010年リリースみたいですが、今年買ったので遅咲きパッションいただきました。『8EIGHT8』は己(おのれ)もパッションを入れたので(笑)、Be togetherパッションです。 ■2011年はどんな1年でしたか?
相変わらず、あっという間でした。 来年はそんなふうに感じないように、幼少の頃よく遊んだ鬼ごっこの要領で、1秒という時間をゆ〜っくり数えていきたいと思います。 「イーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーチ!!!」 |
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なんと言っても今年はWeekndがダントツなんじゃないでしょうか。フリーダウンロードのみのアルバムなんですが、彼らのHIPHOP感と絶妙なPOP感と空気というか温度感。今年を象徴する一枚なんじゃないでしょうか。UK bass勢にも多数remixされている点も頷けます。 そして昨年御なじみYOUNG TURKSからデビューしたSBTRKTも今年を象徴するのではと。昨年からREMIX WORKで世界中のDJ達をざわつかせていた彼らが、フルアルバムで見事にオーバーグラウンドのフィールドに。M83は恐らく彼らのアルバムの中で過去最高傑作なんでは?彼らの代表曲になったであろうMidnight Cityがあるってことで1位でも良かったかも。この曲と、このアルバムは今年一番聞きました。